オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

日記

10月は終わろうとしています。出張も多くてなかなか大変でした。11月は心静かに執筆活動に励みたいと思います。

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知り合いの方からいただいたナチセスジゲンゴロウCopelatus tomokuniiです。生きているのは初めてみましたが、大変美しいです。名前の通り和歌山県那智地域が模式産地の種で、この個体はその和歌山県産なので、まさに正真正銘ナチセスジと言えます。ヒコサンセスジゲンゴロウと激似なのですが、当地で調査をしているT氏の話ではやはり区別できるものなのではないかという見解でした。肝心の英彦山でヒコサンセスジが再発見できていないので、ぜひとも捕獲し、本物ヒコサンvs本物ナチを比較して、この目で確認したいところであります。このナチセスジはほとんど水がない、というか単なる湿った陸上の落ち葉の下にいるということで、土を掘って採集したという話でしたので、姿かたちが似ているヒコサンも同様に水生昆虫を探すのとはまったく違った視点から探索する必要があるように思っています。

日記

生きています。某南の島に某魚の調査に行っていました。残念ながら確認できず。。

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ヘリグロヒメトカゲです。つぶらな瞳と短い手足が最高にかわいい逸材です。

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ため池にあった看板。外来種啓発という意味合いでしょうか。アヒルが味わい深いです。

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某魚はいませんでしたがフナはいました。何ブナでしょうか。在来でしょうか。

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美しい移行帯。これもまた湿地帯と言えましょう。

日記

今日は某所で保全に関する勉強会の講師的なことをしていました。その一環で水路の視察。

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三面コンクリ水路なのですが、おそらく偶然、部分的に砂利がたまっているところがあり、ここがマツカサガイの楽園になっていました。

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色々なサイズのマツカサガイが生息しており、健全に再生産していることが伺えます。

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そしてアブラボテも多産していました。これは今日のなかで一番大きかった個体。小さい個体もたくさんいました。この地域ではかなり希少な種で、このコンクリ水路は大変貴重な生息地となります。

しかしこの水路も設置直後はピカピカのコンクリ水路だったはずで、こんな水路になってしまって二枚貝もタナゴ類もいなくなってしまった場所はいくらでもあります。どういう条件がそろった時にこうしたコンクリ水路が希少種の生息場として機能するのか、またどのくらいの年月がたつとこうした環境になるのか、色々と調べてみたいところです。

日記

今日は某所で湿地帯調査でした。夏にしたのの2回目。前回採れなかったチャイロチビゲンゴロウやチビコマツモムシが採れてよかったです。

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チャイロチビゲンゴロウです。

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こっちはチビコマツモムシ。

帰りによった魚屋で福岡県産バショウカジキが売られていました。お刺身かなり美味しかったです。本体も置いてありましたが、確かにバショウカジキでした。福岡県では北九州市の紫川で採集例があったりと、わりと玄界灘をふらふら泳いでいる魚なのでしょうかね。

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日記

長らくブログ放置していて申し訳ありません。生きています。9月下旬にヒメドロサミットで北九州、その次の週が魚類学会&昆虫大学で東京という感じでしたが、どちらも講演があったのでその準備で空き時間はほぼ消滅しました。2週間ほど湿地帯にも行っていないという異常事態ですので、なんとかしたいと思います。

昆虫大学では色々とお会いしたかった方にお会いできて、良かったです。また本を買ったり、持って来たりして下さった方にお礼申し上げます。

魚類学会ではシンポジウムで発表させてもらう機会を得ましたので、がんばって話ました。他の方とちょっと毛色が違いましたが、それはそれで良かったのではないかと。それにしてもシンポジウムは全体的に面白く、勉強になりました。材料が魚で共通しているだけで、研究内容がまったく違う、といういゆわる「材料系学会」の強みをみた気がします。魚類学会はそういう意味では材料系なんでしょうけど、それぞれの分野の研究者は超一流なのがまた、すごいと思います。

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ヒメドロサミットで展示されていた巨大ツヤドロムシ模型。

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東京に行くとすかさず食べるどぜう鍋。美味しかったです。

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国立科学博物館で開催されていた昆虫展もなんとか見ることができました。

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昆虫大学。こっそりサイン会を開催しました。みんな楽しそうで良かったです。

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今回は50周年記念大会ということで、天皇陛下も参加されるなど賑やかな会でした。

日記

ということでブログを引っ越しました。前のブログがサービス終了になるんだそうです。それもあってブログ停滞していましたが、ぼちぼち書いていこうと思います。デザインなどなるべく前のに近くなるようにいじりたいのですが、時間がなくてできません。こちらも折々修正していきます。

日記

オオクチバスコクチバスの再放流禁止の条例等がある県のメモ
岩手県リンク
秋田県リンク
宮城県リンク
山形県リンク
新潟県リンク
栃木県(リンク
埼玉県(リンク
長野県(野尻湖を除く)(リンク
山梨県(河口湖、山中湖、西湖を除く)(リンク
神奈川県(芦ノ湖を除く)(リンク
滋賀県リンク
鳥取県リンク
広島県江の川水系のみ)(リンク
佐賀県(北山ダムを除く※2019年9月13日追記)(リンク
他にも漏れているところがあったら教えて下さい。
2019年9月5日追記
熊本県江津湖のみ※オオクチバスのみ)(リンク
2021年6月23日追記
群馬県(※コクチバスのみ)(リンク

おまけ
ブラックバスなどのキャッチアンドリリース禁止に対する県の考え方(宮城県
これはよく整理されていて必読です。
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