今年は基本的に地元に張り付いているので、希少魚類系統保存関係の技術開発に力を注いでいます。
ということで先日から取り組んでいるブラックドゼウタンクのうちの5号機。カワバタモロコタンクです。土日の雨で水位があがり植生帯は水没しましたが、そもそもまだ繁殖期になっていないので繁殖はしなかったようです。
ちょっと確認してみましたが、やはりまだのよう。でもオスはかなり金色になっていて、この1~2週間で繁殖するのではという感じでした。状態もよさそうなので期待できます。
今日も梅雨らしく雨ばかりで当然遠出もできませんので、家のことを色々と。夕方少し雨がやんだので庭の湿地帯の水田ゾーンに今年も田植えをしました。
本日2020年6月14日の庭の湿地帯です。この湿地帯の構造と造成については過去記事(こちら)をどうぞ。2014年につくっているのでもう6年目ですが、毎年少しずつマイナーチェンジしています。
水田ゾーンは藪となっているので、まずは草刈りをして耕します。
水田ゾーンが復活しました。ポン氏と苗を植えました。実は毎年この時期に田植えとセットの観察会があり、その時に農家の方から苗を少しわけてもらっていたのですが、今年はその観察会はありませんでした。ということで昨年の稲から実った種子をとっておいたのがあったので、3週間前にバケツに水をはってまいておいたのでした。うまく芽が出て苗ができました。
さて、今年は新しい試みとして、池の隣に畔をつくってここにも水田をつくることにしました。
うまくできました。田植え後の様子です。イメージに近い形です。
ということで田植えが終わった後の庭の湿地帯の様子。かつては自然の湿地帯の岸際を畔で区切って、粗放的な水田をつくっていたと言います。そうした水田では、池の水位が上昇すると池と一体化します。そうした感じが湿地帯中毒患者としては非常に興奮します。今年は自宅にいながらにして、そうした興奮を味わえるということです。稲の生長が楽しみです。
例年この頃の土日は観察会とか会議とか趣味の採集とか色々だったのですが、今年はすべて吹き飛びましたので土日は大人しく近傍地で過ごしています。私はもともとあんまり料理はしないのですが、そういうことなので、魚を買ってきて料理するのを最近しばしばしています。今週はアユに挑戦してみました。
岐阜県産の養殖アユです!おいしそうです。養殖技術の進展に伴いこうしたアユがわりあいに容易に手に入るのは素晴らしいことです。
背鰭。やはりアユは背びれがかっこいいですね!
顔。アユは石表面の藻類を主に食べるので、特殊な形状をしています。入手したらぜひ観察してみてください。
ということで今日は味噌煮にしました。知り合いの方がつくって食べていたのをツイッターでみて、おいしそうだなと思ったのと、これまで食べたことがなかったので、ネット上のレシピなどを参考につくってみました。ぶつ切りタイプですが、これは癖になる味でたいへんおいしかったです。ただ丸ごとにしたらまた違う味な気もしますし、素材のアユも養殖の仕方によってだいぶ味が違うそうなので、再度挑戦してみたいと思います。
今日はチカメキントキもおいしそうだったので買いました。
一部を刺身にして、残りを塩焼きにしました。さすがに安定のおいしさです。しかし鰭が焦げました・・
さらにクエ(福岡では”あら”と呼びます)の切り身もおいしそうだったので、刺身にしました。さすがに・・濃厚でおいしいです。ポン氏がうまいうまいと言って贅沢に食べていました。
ということでしばらくは生物多様性の恵みを堪能し、料理を勉強し、知識を増やすキャンペーンを独自に進めたいと思います。
ところでこちらのブログ「切り身と料理のこと」↓色々な淡水魚料理も解説されていて面白く勉強になります。
梅雨入りしたようです。
知り合いの方から沖縄島産ダルマガムシをいただきました。ありがとうございます!後脚脛節が広がっています。これがオキナワダルマガムシというやつでしょうか・・。このあたりは今後勉強していきたいと思います。渓流の岸際の砂利中などに潜んで暮らしているようです。
暑いです。今日から雨という予報もありましたが、ずれこんだようで、昼間は晴天でした。ということで予定通りの調査ができました。
渓流です。渓流は涼しいです。渓流を大切にしましょう。調査は無事に終えることができました。次は10月。
戻ってブラックドゼウタンクの中に某ドジョウを収容しました。1メス2オス。明日から梅雨というウワサなので期待したいです。自然の降雨によりタンク内の植生が水没する刺激で産卵するという理論。ちなみに水があふれると当然ドジョウも逃亡しますので、適当な位置に水抜き穴を設置してありまして、そのままオーバーフローしてドジョウが流れていかないようになっています。
3号機。ということで今日は先日準備した1号機と3号機にそれぞれ産地の違う某ドジョウを収容しました。増えて欲しいです!頼みます!!
今日は湿地帯調査でした。
ヒシの展開もこれからが本番。生命がひしめく湿地帯はすばらしいです。
ちょっとかかわった改修された池。護岸を少し工夫してもらった結果、けっこう草が生えているけれども、かつての姿にはほど遠い。わりと水質が良いのが救いなので、あと10年くらいしたらかなり良くなるとは思うのですが、難しいです。
今日はけっこう久しぶりにチャイロマメゲンゴロウに出会って感動したのでした。20年前は県内わりとどこでもいたのに。減ったのです。心配です。がんばって生き続けて欲しいです。
それから今日の目的の一つ、コバンムシ!新しい生息地の情報を教えていただいたので、確認に行ったのでした。これまで行ったことのない池で、ひとすくいで1齢幼虫がたくさん!かなり繁殖しているようです。これまで知っていた産地は1か所だけだったので複数あると少し安心です。この池は少し?改修された形跡もあり、改修後もうまくすれば定着するのであれば、今後色々と保全の戦略も考えられそうです。情報いただいたAQUAさん、ありがとうございました。
時期が来たので今日はブラックドゼウタンクをセットしました。ブラックドゼウタンクとはようするにドジョウ属繁殖水槽です。
これは1号機です。昨年はちょっとさぼってしまってうまく増やせなかったシノビドジョウをなんとか増やしたいです。
これは5号機です。ここでは九州カワバタモロコを増やす予定です。これはおそらく南限の個体群です。
数年かけて5号機まで増やしました。1号機と3号機でシノビドジョウの増殖を、4号機でヒョウモンドジョウの増殖を、5号機でカワバタモロコの増殖をする予定です。2号機は今年人工授精したセボシタビラ稚魚(※現在は国内希少野生動植物種に指定されており採集は禁止されていますが、指定前から飼育・増殖していた個体です)の育成に用いています。これから梅雨です。うまくいくとよいのですが。