2018-01-01から1年間の記事一覧
2018年最後の更新となります。2017年に出版した「日本のドジョウ」の余波で研究はあまり進みませんでした。またもう一つ新しい図鑑の作成を進めていたため、論文もあまり出ませんでした。非常に残念ですがこれが能力の限界ということで止むを得ません。しか…
仕事納めでした。あんまりおさまっていませんが、やむを得ません。今年出会った湿地帯生物で一番感動した種を紹介します。 奄美大島の固有種・アマミハバビロドロムシDryopomorphus amamiです。水質が良好な河川に生息し、上流から中流まで広く採集例があり…
今日は川で調査でした。おそらく今年最後の魚採りです。良い天気でした。何人かの方々に助っ人にも来ていただき楽しい調査でした。どうもありがとうございました。目的は若干果たせませんでしたが、新しい発見もいくつかありました。 ヤリタナゴ。この川では…
Watanabe, K., Kamite, Y. (2018) A new species of the genus Laccophilus (Coleoptera, Dytiscidae) from Japan. Elytra, New Series, 8: 417–427. 国内から新種のゲンゴロウ科、ニセコウベツブゲンゴロウLaccophilus yoshitomii Watanabe & Kamite, 2018…
川で調査でした。天気は良かったのですが風が冷たかったです。 うーん、ヤマメ?アマゴ?アマゴとすれば自然分布域ではありません。ここは放流がされているのかもしれません。 これは別の川。ここのははっきりとヤマメに見えます。九州ではエノハと呼ばれる…
今日は調査のため湿地帯へ。 オバエボシガイの死殻。生きたものを探索していたのですが、採れず・・・。二枚貝の採集能力が低いです。 その後は今年度改修予定の水路をみてきました。もう杭がたっていました。悲しいです。とっても良い風景だと思いますが、…
今日も川でした。 どう見ても、良い川です。 セマルヒメドロムシです!思い入れのある素晴らしいヒメドロムシですが、今日の目的はこれではありません。 これです!事情によりモザイクがかかっています。申し訳ありません。幾多の猛者の目をかいくぐって未発…
今日は調査でした。温度が上がったり下がったり。今日はやや寒い感じでした。 フナです。ギンブナと同定します。これは在来のタイプではないかと思いますが、どうでしょうか。 ナマズ。25センチほどありましたが、ナマズの成長速度を考えると今年生まれでし…
今日は川で調査でした。ヤマアカガエルです。渓流の水中に沈んでいました。この時期渓流の水中でいったいなにをしているんでしょうか。
はじめの記録以来一切採れていない幻系の水生昆虫は日本にもいくつかいますが、そのうちで一番幻度が高いのがテラニシオナガミズスマシOrectochilus teranishii Kamiya, 1933でしょう。この種は1920年に「東京郊外玉川」から得られた10数頭に基づいて1933年…
色々と進みません。本人の気力などの問題です。 クロチビミズムシMicronecta orientalis。 ハイイロチビミズムシMicronecta sahlbergii いずれも福岡県産。基本的にクロチビミズムシは河口や海近くの浅い湿地に、後者は平地から丘陵地のため池や水田に多い印…
今日は知り合いの高校生の方に教えてもらった川へ調査。行ったことがない川だったのですが、魚がたくさんいるとの事前情報のとおり魚がたくさんいて感動しました。まだこんな川があったとは・・ 見るからによさそうです。 オイカワ。 モツゴ。 ヤリタナゴ。 …
研究会のため大阪に行く用事があったので、ついでに東淀川区にある瑞光寺というお寺さんに行ってきました。ここには世界的にも珍しいクジラの骨でできた雪鯨橋というものがある、という話を本で読んだので興味をもったものです。まず入り口にクジラの骨が立…
最近福岡県内のとある川において、「きれいな川を取り戻すべく、環境教育として子供にコイを放流させた」、というような新聞記事をみかけました。このように自然河川へのコイ放流を子供にさせて川を保全する心を教えたい、という「環境教育」は時折目にしま…
11月になりました。寒くなってきました。。色々と終わっていないことが多く、焦っています。 ミズオオバコです。このプラ船では毎年キクモやナンゴクデンジソウとともに栽培していたのですが、今年は8月末にうっかりして完全に干上がらせてしまい、すべてカ…
10月は終わろうとしています。出張も多くてなかなか大変でした。11月は心静かに執筆活動に励みたいと思います。 知り合いの方からいただいたナチセスジゲンゴロウCopelatus tomokuniiです。生きているのは初めてみましたが、大変美しいです。名前の通り和歌…
生きています。某南の島に某魚の調査に行っていました。残念ながら確認できず。。 ヘリグロヒメトカゲです。つぶらな瞳と短い手足が最高にかわいい逸材です。 ため池にあった看板。外来種啓発という意味合いでしょうか。アヒルが味わい深いです。 某魚はいま…
今日は某所で保全に関する勉強会の講師的なことをしていました。その一環で水路の視察。 三面コンクリ水路なのですが、おそらく偶然、部分的に砂利がたまっているところがあり、ここがマツカサガイの楽園になっていました。 色々なサイズのマツカサガイが生…
今日は某所で湿地帯調査でした。夏にしたのの2回目。前回採れなかったチャイロチビゲンゴロウやチビコマツモムシが採れてよかったです。 チャイロチビゲンゴロウです。 こっちはチビコマツモムシ。 帰りによった魚屋で福岡県産バショウカジキが売られていま…
長らくブログ放置していて申し訳ありません。生きています。9月下旬にヒメドロサミットで北九州、その次の週が魚類学会&昆虫大学で東京という感じでしたが、どちらも講演があったのでその準備で空き時間はほぼ消滅しました。2週間ほど湿地帯にも行っていな…
ということでブログを引っ越しました。前のブログがサービス終了になるんだそうです。それもあってブログ停滞していましたが、ぼちぼち書いていこうと思います。デザインなどなるべく前のに近くなるようにいじりたいのですが、時間がなくてできません。こち…
オオクチバス・コクチバスの再放流禁止の条例等がある県のメモ 岩手県(リンク) 秋田県(リンク) 宮城県(リンク) 山形県(リンク) 新潟県(リンク) 栃木県(リンク) 埼玉県(リンク) 長野県(野尻湖を除く)(リンク) 山梨県(河口湖、山中湖、西湖…
たぶん今年最後の水辺観察会でした。 オヤニラミ オイカワ ムギツク カマツカ
Hayashi, M., Ohba, S. (2018) Mouth morphology of the diving beetle Hyphydrus japonicus (Dytiscidae: Hydroporinae) is specialized for predation on seed shrimps. Biological Journal of the Linnean Society: online first (LINK) 水生甲虫界の巨頭…
観察会でした。台風が危ぶまれましたが、なんとか回避。 カマツカです。 ヤマトシマドジョウです。美しいです。 オヤニラミです。かっこいいです。 ニホントカゲの幼体。普通種ですが、この青さが身近に普通にいるって素晴らしくないですかね。 タゴガエルで…
調査でした。 素晴らしい自然海岸。F岡県は大都市近郊にもまだまだこうした風景が残っているのが素晴らしいです。 ミズカマキリ(右)とヒメミズカマキリ(左) コガムシ(右)とヒメガムシ(左) ヒメガムシが湧いていました。 湿地帯で私を刺してきたアリ…
Hibino, Y., Tabata, R. (2018) Description of a new catfish, Silurus tomodai (Siluriformes: Siluridae) from central Japan. Zootaxa, 4459: 507-524. 日本の淡水魚にさらに新しい一種が加わりました。その名もタニガワナマズSilurus tomodai Hibino & …
Hosoya, K., Ito, T., Miyazaki, J. (2018) Lefua torrentis, a new species of loach from western Japan (Teleostei: Nemacheilidae). Ichthyological Exploration of Freshwaters:DOI: 10.23788/IEF-1078(LINK) 1993年に和名が提唱され区別されながら、…
昨日の調査にて およそドジョウがいそうもないところでドジョウがいて歓喜。どこかため池から流れてきたものでしょうか。 タカハヤ。昨日行った場所は昨年にかなり豪雨被害のあったあたりだったのですが、ほんと魚が少なかったです。さすがに影響があったよ…
水田と水路があってもドジョウがいなくなる理由をまとめたスライドです。