オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

日記

某湿地帯で調査でした。この池はここ数年改修事業を行っていたのですが、九州でも最高レベルに希少な水生昆虫が生息しているので、数年前から慎重に関係者と協議して、最大限の保全策を行いつつ事業を実施をしてもらいました。で、事業も終了したのでその希少水生昆虫はちゃんと保全できたのか、という心臓に悪い調査です。

改修したのは堤部分でしたので、一番重要な池の奥の素晴らしい湿地帯は手つかずです。一見するとまったく変化はありません。まずは良いです。しかし見た目が変わってなくても水質が変わっていたり、あるいは工事中に水管理が不適切だったりするとどこかに飛んでいっていなくなってしまうのが水生昆虫。

そして網をいれると・・いました!コバンムシ!!!

たくさんいます!!10頭以上を簡単に確認することができました。ひとまず安堵です。良かった。。

今年はコガタノゲンゴロウもたくさんいました。

こちらは幼虫。ちょっと気になりますが、コバンムシとはそれほど競合しないだろうと予想しています。
この改修事業では担当の方もかなり前向きに保全策を検討してくれて、色々と珍しい手法を使ってもらいました。いずれこの詳細についてはどこかに文章として残しておこうと思っています。
それにしてもホッとしました。まだまだ油断はできませんが、今後も毎年モニタリングして状況をチェックしていきたいと思います。