湿地帯中毒

湿地帯中毒患者(末期)の日記です。

日記

年度末公共工事シーズンです。今年もたくさんの身近な湿地帯が消滅していっています。ですがそんな中でもなんとか配慮をしてもらって、この後につながるような形のものもいくつもあります。

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写真は某川の浚渫現場です。昨年の大雨であふれそうになって、地元からの要望も(当然)あり、浚渫せざるを得ない状況に。一方でここには希少種がいます。そこでなんとか影響を最小限に抑えつつ効果のある浚渫ができないかという協議を行いました。結果として、流下断面は確保しつつ元々の水際を丁寧に残した浚渫を実施することができました。浚渫中少し調査をしましたが、この残された水際にはたくさんの魚がいました。もちろんベストではありませんが、それでも一律平坦に浚渫するのと比べれば、その後の回復は段違いです。

河川管理において治水・利水という目的は大きなものです。そうした目的がある以上、手つかずというのはなかなか難しいです。しかしながら、河川法にも河川管理の目的の一つとして環境が入ってきていることからもわかるように、その中で落とし所を探る枠組みはできています。そして、担当者の知識と熱意によっては、このように少し手間のかかる形であっても、生物に配慮した治水対策を実施することが不可能ではない時代になってきています。このあたりは本当に、ここ数年で変わってきた部分です。しかし、もっと変えることができるという手ごたえもあり、できることはなるべくしていきたいと思っています。川に魚はいないよりいた方が絶対に良いですから。これは間違いないありません。そしてその一点は必ず多くの人と共有できるはずです。