オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

日記

昨日は某所で観察会&勉強会。
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 フナが採れました。九州のフナは最高に難しいのですが、この黄金色や背鰭の特徴から、これはオオキンブナではないかと思いました。いかがでしょうか?

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話は変わって、先日紹介したマミズクラゲですが(リンク)、ついにすべて死んでしまいました。ミジンコ的なものを食べるという記述もあったので、少し外の容器から水を汲んできて入れたりしていましたが、食べている様子はよくわかりませんでした。飼育個体は日々縮んでいき、どんどん小さくなっていきました。先週の気温が下がった日に水槽Aは全滅、そして同じく水温が下がった別の日に水槽Bも全滅しました。ということで1カ月ほど生きていたことになりますが、日々縮んでいくこと、低水温で死亡するらしいことなどの知見が得られました。

ところで写真はそんな死んだマミズクラゲに群がっている何かです。当初ワムシ類かなと思いましたが、これはカイミジンコの仲間の、ゴミマルカイミジンコCypridopsis viduaではないかと何人かの方に教えていただきました。どうもありがとうございます。明らかにマミズクラゲの死体を食べているようで、触れるとワーと逃げて行きますが、しばらくするとまた集まっています。シマシマ模様がかわいいです。世の中にはまだまだ知らない湿地帯生物が身近にたくさんいますね。

参考文献

田中隼人・小鳥居 英・横澤 賢・若林楓芽・木本和代・佐野恵子(2015)富士山西南麓の淡水環境に生息するカイミジンコ類(甲殻類)の分布と産出報告.タクサ日本動物分類学会誌,38:26-41.(リンク