オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

日記

ヨーロッパの水生甲虫クラブBalfour-Browne ClubのニュースレターLatissimusの最新48号がPDFで公開されていました。このサイトの一番下のところ、48のリンクからDLできます→ water beetles

PDF直接→ リンク

Latissimusでは毎号、水生甲虫の学術的な話題を中心に紹介や解説がなされているのですが、この48号では日本における水生昆虫の盛り上がりが特集的に紹介されています。

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2020年はネイチャーガイド日本の水生昆虫が発売されましたが、それについても1P書評を載せてもらっています!うれしいです。

 

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同時期の水生昆虫図鑑として話題となったゲンゴロウ・ガムシ・ミズスマシハンドブックも紹介されています!

 

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一昨年から、ヨーロッパを代表する世界最大のゲンゴロウの一種、オウサマゲンゴロウモドキが許可を得て輸入され、国内の3館で飼育展示が行われたのをご存じの方が多いかもしれません。その展示の盛り上がりや、あわせて発表されたイラストやグッズも紹介されています。

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そして、日本甲虫学会和文誌さやばね、ではこの2年ほど毎号、表紙でオリジナル擬人化キャラが発表されているのですが、39号ではこのオウサマゲンゴロウモドキの擬人化キャラが発表され、このことも紹介されています。ところでオウサマゲンゴロウモドキの属名はLatissimus、そうこのニュースレターもその名を用いています。つまりヨーロッパの水生昆虫研究者・愛好者にとっては思い入れのある種であり、それが擬人化する状況はかなりの衝撃だったのではないでしょうか。

立て続けに図鑑が出て(ハンドブック、ネイチャーガイド)、オウサマゲンゴロウモドキが輸入展示され、5ミリ以下のゲンゴロウまで生体展示され、多数のグッズやイラスト、果てに擬人化キャラまで登場する日本の状況に、ヨーロッパのゲンゴロウ研究者・愛好者の皆さんも驚愕しているに違いありません。日本の底力を示した、特集号と言えます。上に書いたようにPDFで公開されていますので、ぜひ読んでみてください。

英語の勉強にもなります。