オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

日記

生物多様性の恵みには文化的サービスというものがあります。実在する生物をモチーフにした何らかの何かもそうしたものの一つです。そんなものの一つを入手しました。

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若アユモドキです!京都府亀岡市の新銘菓です。これは素晴らしいアユモドキ。ドジョウ研究者として入手に動かざるを得ません。。中身は季節により変わるとのことで、今回は桜小豆餅でした。おいしいです。

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味のバランスを考え、しましま部分はパッケージとのこと。アユモドキの脱皮・・・。アユモドキという魚が存在しなければできることはなかったお菓子。そしてアユモドキが実在するからこそ感じる何らかの萌え。これはまさに生物多様性の文化的サービスですね。

販売しているのはリカーショップ寿屋 和菓子・紀の羽(ことのは)さんです。

liguor-kotobukiya.amebaownd.com

ご存じの通り、京都府亀岡市には琵琶湖淀川水系で最後に残ったアユモドキの生息地があります。そしてこれまたご存じの通り、その生息地付近でサッカースタジアムの建設計画があり、アユモドキへの悪影響も予想されたため様々に議論が行われ、色々な計画変更もあり、2020年に完成しました。スタジアムはできましたが、現在もアユモドキを絶滅させないため、研究者、行政、保全団体、営農者など色々な立場の方々が協力しつつ、この先の共存を模索しています。そうした中で、やはりこうしたお菓子がアユモドキという魚の存在を広くしらしめ、親しみを広げ、永続的な保全につながる一助にもなるのではないかと感じます。