オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

日記

いきなり間が開いてしまいました。疫病は盛り返してきており、色々と予定も中止や延期となり、やる気が出ません・・

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近所のため池の水位が下がっていたので見に行ったところ、なんとヌマガイがたくさんいました!知りませんでした。これは発見です。私は淡水二枚貝が好きです。

 

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しかし何者かが食べている様子で、傷ついたヌマガイや死んだヌマガイが散乱していました。

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貝柱の基部が残っています。新鮮です。ヌマガイ類をこのようにして食べる生物としては、外来種ヌートリアがよく知られています。

石田 惣・木邑聡美・唐澤恒夫・岡崎一成・星野利浩・長安菜穂子(2015)淀川のヌートリアによるイシガイ科貝類の捕食事例、および死殻から推定されるその特徴.大阪市立自然史博物館研究報告,69:29-40.(LINK

しかしながら今回のヌマガイを発見した地域(というか九州)ではヌートリアはまだ確認されていません。私はこれは同じく外来種のアライグマによる捕食だと思いました。以前にアライグマによるものと思われるニホンイシガメの死体を調べたことがあり、頭・尾・手脚がすべて食いちぎられていた悲惨なものでしたが、この甲羅についていた傷跡に今回のヌマガイの殻の傷跡はよく似ています。ヌートリアと違ってアライグマは水中に潜って捕食することはないので、その影響は小さいと思いますが、それでも本来食べられるはずがなかったヌマガイが食べられているので、何らかの影響はありそうです。アライグマは福岡県内では増加傾向に歯止めがかかっておらず、何らかの対策が必要です。