オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

論文

Biström, O.,Watanabe, K.(2017)A new species of the genus Hydrovatus (Coleoptera, Dytiscidae) from Iriomote island, southwestern Japan,with a key to the Japanese species. Elytra,Tokyo, New Series, 7: 5–13.
日本産ゲンゴロウ科に1種増えました。その名もチュウガタマルケシゲンゴロウHydrovatus remotus Biström & Watanabe, 2017!模式産地は西表島ということで、ぴかぴかの新種です。丁寧かつ美しくまとまった論文と感じました。全形図は川島逸郎さんが手がけており、圧巻の素晴らしさ。。ぜひ堪能してください。それから日本産マルケシゲンゴロウ属8種の検索も完備、とうれしい内容です。記載者の渡部さんに尋ねたところ、大きさから野外での区別もある程度は可能とのことでした。オオマルケシゲンゴロウより小さく、マルケシゲンゴロウよりは若干大きく、まさに「中型」だそうです。ということでサメハダマルケシゲンゴロウに続いて皆さんのタトウや標本箱に眠っているかも・・。要注目です。