オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

2010-01-01から1年間の記事一覧

日記

引き続き寒い日が続きますが、明日から2日まで帰省することにします。今年は大学研究員から大学でない研究機関への就職という一大環境変化がありました。当初はいろいろと戸惑う部分も多かったですが、何のために研究者をしていたいのか、という原点について…

論文

宮崎佑介・松崎慎一郎・角谷 拓・関崎悠一郎・鷲谷いづみ(2010)岩手県一関市のため池群においてコイが水草に与えていた影響.保全生態学研究,15:291-295. 昨日からコイコイ言っていたのでコイの論文でも紹介します。特に背景で、コイが生態系に与える影…

日記

昨日は某忘年会に参加。駅につくと筑肥線が止まっており、行くべきか悩みましたが、5分後に奇跡的に動き出したので天神まで行ってきました。結果として久しぶりに会う人が多くて行ったかいがありました。あとMaruyamaさんと話が出来たので良かったです。さす…

日記

福岡はここしばらく寒風が吹き荒れています。寒いです。ということで今日は景気良く大型魚類の画像でも。 コイCyprinus carpioです。日本のコイ科魚類でもっとも有名な魚です。世の中に学名という概念を送り出したかのリンネ氏が自ら記載を行っているという…

日記

査読から帰ってきた論文の修正など。余裕こいていたのですが結構対応が難しい指摘でした・・うーむ・・このレフリーうるさいな・・。そして色々とその他の締め切りが迫っています。年末年始は執筆活動♪が現実味を帯びてきました。心穏やかに過ごしたい。 そ…

日記

先日の調査でかなり興奮度の高い湿地帯生物を採集しました。それはこれ↓ オバエボシガイInversidens brandti。実は九州で生きたのを採集したのははじめてなのです。 喜びのあまり別カットもお見せします。矢部川水系では死殻を拾ったことがありますが、これ…

日記

ちょっと調べたのでミナミトミヨについて記されているムカシの報文三つ紹介。 成田清章(1977)まぼろしのミナミトミヨを求めて.淡水魚,3:133-134. 丹 信實(1977)ミナミトミウオ(サバジャコ)の頃(遺稿).淡水魚,3: 135-140. 田中 晋・平井賢一…

日記

そういえば今月の3日に里地里山法(生物多様性保全のための活動促進法)が国会で成立していました。あまり話題になっていませんが、生物多様性の保全に関係している方々にはなかなか重要な法律ではないかと思います。施行は来年秋からとのことです。条文その…

論文

Usui, T., Hayashi, M. (2010) New record of the water measurer Hydrometra gracilenta (Heteroptera, Hydrometridae) from Japan. Japanese Journal of Systematic Entomology, 16: 377-378. イトアメンボ科の一種の日本初記録。イギリスから極東ロシアま…

日記

本日はデスクワークの一日。12月ですが野外もちょこちょこ出ています。クニマス関係について各所で盛り上がっていますが、こちらの先生のブログ記事が今後の問題点等含めてわかりやすく解説してあります→リンク。 こちらで指摘されている通り、絶滅していた…

日記

書きたいことはいろいろあるんですが、なかなかに忙しいです。しかしこれだけは一言。まさかクニマスが再発見されるとは・・。すごすぎる・・。

日記

今日は野外。某魚の保全水路とか工事状況とか。関係者は一生懸命やっていると思います。結果的にあれがギリギリのベストの落とし所だったと思いたい。そうでなければあの魚が不幸すぎます。 淡水魚の宝庫と呼ばれているこの地も状況は悪化の一途。この10年で…

日記

本日は調査の予定でしたが雨で中止となりまして、デスクワークやら何やらの一日となりました。なのでそろそろアレをアレしないといけないと思いシマドジョウの標本整理を試みてみましたが、肝心の九州型の良い状態のが手元にほとんどないという驚愕の事態が…

「中小河川の技術基準 解題 多自然川づくりのすすめ」島谷幸宏(著) 今年の8月に国土交通省から出された通達である「中小河川に関する河道計画の技術基準について」の解説本です。この通達は県以下が管轄する中小河川についての川づくりの基準や方針を示し…

日記

本日は某河川の調査でした。全面コンクリート張り。平均水深1センチあるかないか。なんだこれ、こんな川には何もいるはずない! かと思いきや実際はそんなことはなくて、メダカやドンコやトウヨシノボリ、カワニナ、モノアラガイ、シオカラトンボ、コカゲロ…

日記

特定外来植物ブラジルチドメグサHydrocotyle ranunculoidesの調査でした。本日は写真満載でお送りいたします。 いまのところ福岡、熊本、大分、岡山などで確認されているようですが、福岡では一部でこのような状況です。手前の緑のじゅうたんがブラジルチド…

日記

土曜日は某所でビオトープのワークショップ。今回で最終形の合意形成を図るということでしたが非常に皆さんの納得いくかたちで終わってよかったです。でもまあこれからが大変なんですけど・・。 オニバスについてはSZ−1さんから非常に参考になるサイトを…

日記

本日はとある池にて希少水生植物の調査でありました。その希少水生植物とはこれ↓ オニバス(種子)です。この池では以前多産したものの、ここ6年ほどまったく姿を消してしまったそうです。そこで協議の結果、20年振りに池干しを行って種子の探索を行いました…

日記

12月になってしまいました。河川改修にかんするワークショップやら職場の方での研究発表会の参加やらなにやらかにやらでわりと忙しいです。昨日は前所属の研究室などが主体となって開催されていた国際シンポジウムを見てきました。研究発表もさることながら…

日記

野外調査、事務的打ち合わせのあいまに論文原稿作成やら査読やらする日々。あと最近は硬骨をアリザリンレッドSで染色するなどして楽しんでいます。原理は単純なのだが微妙な違いの手法が色々あって迷う。とりあえず一番楽でそこそこ見れる手法は見出せた、…

日記

先日ちょろっと行ってきた有明海方面の某河口の風景。 久しぶりに行きましたがやはりこの風景は良いですね。原風景と呼べるものがほとんどないのは残念ですが、それでもとても魅力的な風景ばかりです。 目的は塩生植物。まずはこれがシチメンソウSuaeda japo…

論文

向井貴彦・渋川浩一・篠崎敏彦・杉山秀樹・千葉 悟・半澤直人(2010)ジュズカケハゼ種群:同胞種群とその現状.魚類学雑誌,57: 173-176.日本魚類学会和文誌の魚類学雑誌にて毎号掲載されている「日本の希少魚類の現状と課題」のシリーズとして掲載されて…

日記

先週は予定どおり、水曜日が野外調査、木曜日は会議、金曜日はデスクワークなどをこなしておりました。水曜の調査では変なところでヒコサンセスジゲンゴロウと思われる種が多産する溝を発見してラッキーでした。やはり野外に行くと何か発見があって良いです。…

日記

月曜日はお休みして大阪の川でちょっと採集しておりましたが、今日から仕事です。今日の仕事は野外調査。明日も野外調査。色々滞っているんですが、メールを返信する時間もままなりません。すみません。 土日の甲虫学会はとても面白かったです。今回は水生甲…

論文

Hayashi, M., Sota, T. (2010) Identification of elmid larvae (Coleoptera: Elmidae) from Sanin District of Honshu, Japan, based on mitochondrialDNA sequences. Entomological Scinece: doi:10.1111/j.1479-8298.2010.00404.xヒメドロムシの成虫と幼…

日記

ということで関西に来ています。土日の甲虫学会に参加するので、ついでにお休みをいただいて今日は京都の日本海側にある某実験所まで行ってきました。目的は標本。そして幻のあのドジョウの標本は無事に発見できました。それにしてもすごいコレクションでし…

日記

木曜日は水辺の生きもの観察会講師、金曜日は代休を使って川で魚採り、んで土日は環境系イベントでばたばたという今日この頃でした。そんな中いくつか論文の執筆を開始しました。論文出せ外部資金とれ、と上層部から指令が出ているので、なんとか期待にこた…

日記

唐津は家から40分くらいなので今日はちょろっとおくんちを見に行ってきました。はじめて行ったけど曳山は結構大きい。そして漆塗りなのでつやつやぴかぴかで大変美しい。 街角に唐突に現れる様子。曳山は全部で14あり、これは飛龍かな。魚っぽくて気に入りま…

日記

いかん、書き物が予想以上に多い。出張も多い。論文書きたい。

はろうぃん

この土日は仕事ばかりで家庭崩壊の危機を心配されている読者の方も多いかと思われますが、奥方は一人楽しんでいたようなので心配はNOTHINGです。 オンリーイベントはすごいらしい。