オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧

日記

2019年も終わろうとしています。年内色々と締め切り仕事などありましてバタバタしておりましたが、12月末締め切りの原稿も本日無事に提出することができました。ということで仕事納めです。今年は研究があまり進まず、こちらのブログの更新頻度も下がってし…

日記

今日の水生昆虫はタイワンマツモムシEnithares sinicaです。国内では沖縄島以南の南西諸島に分布します。水中では素晴らしく銀色に輝いていて美しいです。頭部や前胸背はやや青緑がかっています。少ない種というわけではないですが、好みの環境は限られてい…

論文

Kitano, T., Tahira, Y. Kohno, H.(2019)Discovery of the Family Spercheidae from Japan, with Redescription to Spercheus stangli Schwarz et Barber, 1917 (Coleoptera, Hydrophiloidea).Elytra, New Series, 9: 291-295. 日本産水生甲虫に「科レベ…

日記

今日の水生昆虫はリュウキュウヒメミズスマシGyrinus ryukyuensisです。日本固有種、南西諸島の一部にしか分布しません。水質が良好で植物の豊富な池沼に生息し、水面をくるくると、しびびびと、いうような感じで泳いでいるかわいい水生昆虫です。驚くと水中…

日記

今日の水生昆虫はクニビキアカダルマガムシHydraena hayashiiです。今の所、日本固有種、というか島根県の固有種です。清流に生息します。生態はあまりわかっていませんが、瀬に引っかかっている落ち葉の間などから得られます。また、成虫は冬の方が多い傾向…

日記

今日の水生昆虫はヤマトホソガムシHydrochus japonicusです。細長い体に独特の金属光沢を纏う美しい種で、植物が豊富な浅い湿地を好むようです。本州以西に広く分布しますが、各地で絶滅しまくっているようで今後が危ぶまれます。本種はガムシ科に近縁のホソ…

日記

今日の水生昆虫はアシブトカタビロアメンボRhagovelia esakiiです。宮古島、石垣島、西表島からのみ知られる日本固有種です。流水域に生息し水面を群をなして高速で滑るように泳いでいる様子が観察されます。日本産カタビロアメンボ科の中では抜きんでて大型…

日記

今日の水生昆虫はカミヤコガシラミズムシHaliplus kamiyaiです。今のところ、本州東部の固有種です。その背中の十字模様から放たれる独特のオーラが醸し出す雰囲気そのままに、かなりの珍虫です。生態や分布などまだまだ多くの謎が残っています。素早く水中…

日記

今日の水生昆虫はサンインヒメツヤドロムシZaitzeviaria sotaiです。2015年に新種として記載された種で、細流の浅い砂礫の瀬などに生息しています。山陰地方と九州北部から知られます。長らくマルヒメツヤドロムシと混同されていましたが、遺伝子でも形態で…

日記

アサヒナコマルガムシAnacaena asahinaiです。北海道と中部以北の本州の浅い湿地に生息します。本州では高標高地の高層湿原に限られるようですが、北海道では少なくないと思われます。しかしそもそも存在があまりに知られていないことから、生態もわかってい…

日記

ナチセスジゲンゴロウCopelatus tomokuniiです。日本産ゲンゴロウの中ではもっとも水がない場所から採集されることが多い種で、分布も局地的です。ヒコサンセスジゲンゴロウとの関係など謎が多いですが・・ 一つ言えるのは美しいということです。

日記

ヘラコチビミズムシMicronecta kiritshenkoiです。これは九州某県産。たぶん記録がない県です。体長2ミリ前後の小さな種ですが、いるところにはたくさんいます。主に河川の淀みでみられます。この種は白色型と褐色型の2型が知られており、石川県では白色型が…

日記

来年1月23日に、文一総合出版から水生昆虫の図鑑が出ます。タイトルは「ネイチャーガイド 日本の水生昆虫(リンク)」! 今後は折々、没写真となってしまった水生昆虫たちを紹介していきたいと思います。 第1弾は、オクエゾクロマメゲンゴロウAgabus affinis…