オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

日記

日記更新できていませんでした・・。猛烈に何かやることが降ってきています。ハチとかアリとかの仕事多いですが、何より、湿地帯調査シーズンにインしてしまっているのも大きいでしょう。その他、某虫の飼育の仕事や資料作成など事務的な仕事も多いのであります。

ということで3日連続湿地帯でした。今日はため池調査。目的のあれが確認できず超心配ですが、水位の問題だと思います。また来月・・。ちなみにこんな状態のたも網は湿地帯戦士あるあるかと思いますが、くっつくヒシの実がめんどいです。

日記

6月に突入しました。先週に庭の湿地帯の脇にあるミニ水田を改造したので記録しておきます。

庭の湿地帯、の手前にはミニ水田コーナーがあります(上の写真のシャベルがささっている部分)。この場所は造成当初からありましたが、単にシートを敷いているだけだったので、保水能力が低く、朝に水をいれても夕方には干上がってしまう問題がありました。そこで今回、コンテナタイプに改造したということです。

 

さっそく買ってきて、穴を掘って、仮配置した状態です。良い感じであります。写真右手前に雨水が流入する穴があるので、そこから水が流れ出てきて、水田を通って、池に行くというルートになります。

 

そこで入口と出口を、糸ノコとペンチで切って、低くしました。これでスムーズに水が入り、流れ出ていきます。

 

途中経過を撮り忘れました。埋めて、道から見える側に石を配置して石垣風に、そして湿地帯の周りの土壌を適宜ぺたぺたと張り付けて、自然な雰囲気に仕上げました。水の入口と出口は低くなっています。我ながら湿地帯の匠の技が光ります。天才かもしれない。

 

翌日に都合よく雨が降りまして、うまく雨水が流入し、新・ミニ水田は満水となっていました。高さ調整も万全だったようです。

昨年の種もみから稲の苗を育てていたので、さっそく田植えをしました。その後一週間、水の減りはほとんどなく、想定通り、保水能力のあるミニ水田が完成しました。

 

以下、本日の様子です。

稲は育っています。水田の手前、草が繁茂していて気に入らなかったので、さらに改造して、本物の水田ぽく、畦塗りをしました。

逆方向からみるとこんな感じです。石垣から続く畦塗りの水田。イメージに近いです。水は良い感じに保持されています。近くにカブトエビホウネンエビが毎年大量にわいている場所があるので、とってきて入れようと思います。

 

おまけ

先月つくったコンテナビオトープの記事↓

oikawamaru.hatenablog.com

庭の湿地帯を造成した時の記事↓ ミニ水田の原型がみえます。

oikawamaru.hatenablog.com

 

 

日記

今日はある希少水生昆虫の生息する池に調査に行ったところ、侵略的外来種ホテイアオイが数株浮上しているという信じがたい光景を目の当たりにしたので予防原則に従って見えるものはすべて駆除しました。

なんとなく池や川に放ってしまうこともあるかもしれませんが、環境破壊行為です。やめましょう。

 

池の岸辺にはアカガエル類がたくさん上陸して跳ね回っていました。このサイズだとちと自信がありませんが、ヤマアカガエルかな。

 

ふと見ると水面には何やらアワっぽいどるんどるんしたものが広がっていたので確認すると、やはりウシガエルの卵のうでした。これ以上増えると困るので、これも駆除しておきました。特定外来生物ですし、実際水生昆虫をたくさん食べてしまうので、やむをえません。

 

帰り際にコンクリート三面側溝を覗くと、上陸したばかりのニホンアカガエルの幼体が出られずに何匹も跳ね回っていました。この側溝じゃないと管理がしにくいんだよという意見はもっともだとは思います。しかし人類の英知を使って何かもう少し工夫できないものでしょうか。

ちなみにこのあたりにはヤマアカガエルニホンアカガエルが両方います。

日記

今日は調査でした。遠方からの淡水魚研究者2名と調査。久しぶりにお会いしたので昼の会食は生物多様性の恵みを堪能しました。

ワラスボとムツゴロウの刺身です。

エツの刺身です。

マジャク(アナジャコ)の唐揚げです。20年後も30年後も食べることができるようにしなくてはなりませぬ。そのためには、河川改修や水路改修の方向性を、今とは大きく変えていく必要があると思います。

 

これは昭和48年のとある資料です。公害という環境問題解決に向けた取り組みが進んだ時代です。この中に、有明海の食用貝類の水銀濃度を計測したデータが出ていました。問題ない値と示されているわけですが、この一覧の中の貝類の多くは現在、普通に食卓にあがる状況ではなくなってしまいました。つまり公害よりももっと大きな環境破壊がその後進展したということです。今後、我々は、生物多様性の破壊という環境問題解決に向けて取り組むべきであると思います。ここをきちんと解決しないと、わかりやすいところでは、食べ物の多くを失ってしまうことでしょう。

 

日記

トキの放鳥、本州でも進めたいという報道を見ました。トキはあのシーボルトが収集した日本産標本に基づいて新種記された日本列島を代表する東アジア固有の鳥類ですが、残念ながら我々は日本列島の個体群を完全に絶滅させてしまいました。そこで再導入という形で、中国で生き残っていた個体群を増殖し、佐渡島で湿地帯の再生を行い、放鳥し、現在では佐渡島内で500羽ほどが生息し自然繁殖も毎年確認されるようになりました。

このトキの放鳥事業について「外来種ではないか」「生物多様性保全が重要なのに中国産トキ(=外来種)を放つのは問題」という批判はしばしば目にするところです。人為的に持ち込んだ、という点だけを見れば外来種に見えますが(ただし自然分布域外ではないことに注意が必要)、トキ本来の予想される個体群構造を考えると、このトキ放鳥事例は、いわゆる「生物多様性保全の上での再導入事例」に合致するものであることがわかります。また、中国産のトキと絶滅した日本産のトキは遺伝的に多少の違いはあるようですが、分類学的には同種です。そもそも論点は外来種か否かではなく、外来種であれば侵略性があるか、否かです。その点から言っても「外来種問題」に相当するものではないことは明らかです。

さて、生物に国境は関係ありません。いま日本で行われているトキの再導入による保全活動について、例えばある川の魚の事例と並べて、以下の図のように考えると、実は生物多様性保全上の問題点は少ないことや、単純に外来種とは言えないことが理解できるのではないでしょうか。

上はトキ、下はとある川の魚です。とある川の魚は支流を通して緩くつながった個体群構造をもっていて、支流ごとに多少の遺伝的な違いはありますが、同種で一つの個体群と考えられます。このうち2つが人為的に絶滅した場合、生き残っている産地から持ち込んで再導入することは、大きな問題がないことがわかります。トキについて行われているのも実は同様のことです。海を介しているのでスケールが大きすぎてちょっとわかりにくいのですが、もともとは上の図のような個体群構造をもっていると考えられ、日本で行われているトキ放鳥事例は本来の個体群再生を目指した生物多様性保全に合致した再導入事例と捉えられます。

ここで重要なのは、移入先の個体群が完全に絶滅していることを確認することです。遺伝的に大きな違いがないとはいえ、違いはあるはずなので、それを人為的に破壊しないことがまずは優先順位の高いところです。完全に絶滅しているのであれば、もはや破壊のしようもありません。そこで次善の手として、もっとも近郊の個体群を再導入することは、大きな問題がないことがわかります。

では私がトキ放鳥事業に大賛成か、というと必ずしもそうではありません。個人的に感じる問題点は、トキだけをシンボル化して餌としての外来種の放流が行われたり、十分に湿地帯再生をしていない(=絶滅原因の解決ができていない)状況で放たれたり、ただでさえ少ない希少種保全の予算をトキに全振りしてもっと優先すべき絶滅危惧種保全がおろそかになったり、と言ったあたりにあります。このあたりをきちんとしていない、トキ放鳥ありきの事業は批判されてしかるべきでしょう。生物多様性保全に貢献する形で、きちんと進めていくことが、今後は重要であると考えます。そしてそれはトキのためでもあります。トキが憎まれるような形での保全事業にするべきではないでしょう。

以前に佐渡島に調査に行った際に、雪深い水田で採餌するトキを見ました。とても素晴らしい湿地帯生物だと感動しました。トキを理由に予算がついて、理解が進み、各地の湿地帯が生物多様性保全上問題がない形で再生されるのであれば、それは素晴らしいことだと思います。

日記

今日は調査でした。

ニゴイです。

ニゴイ!

ニゴイです。今日はニゴイの調査でしたが、目的も達成できてよかったです。九州では主に有明海にそそぐ河川に分布しますが、それほど普通という感じではありません。ただ、珍しいというほどでもありません。

 

ギンブナとスズキ(有明型)です。

 

イカワです。まだ婚姻色は出ていません。

 

カマツカです。口が伸びています。

 

カムルチー。おいしそうな感じです。おいしそうとか言っていますが、私はまだ食べたことがありません。

 

ボラです。この春に遡上してきて川で育っている個体。どこで生まれたものでしょうか?

 

一日中投網をうっていましたが、楽しい調査でした。

 

日記

連休なのでポン氏と里山に行ってみました。

良い川!なかなかこんな川は今は少ないです。

生き物はたくさんいて、魚類はタカハヤとドジョウがいました。ドジョウもこのあたりではかなり少ないです。

意欲的に生物を採集するポン氏。

ポン氏が捕獲したヌマガエルです。

ポン氏が捕獲したアカハライモリです。

 

付近のこの水たまりにはチビゲンゴロウがたくさんいました。何気ない湿地帯ですが、いつまでもこういう環境が残ると良いです。というか21世紀まで奇跡的に残ったのだから、意図的に残すような仕組みづくりが必要です。

残念ながら上記の小川とあわせて、これらの良好な湿地帯はおそらく数年後には開発によりこの世から消滅します。ドジョウもアカハライモリもいなくなってしまうでしょう。