湿地帯中毒

湿地帯中毒患者(末期)の日記です。

書評

クワガタムシハンドブック 増補改訂版」横川忠司(著)、文一総合出版リンク

2008年に出版された日本のクワガタムシハンドブック(当時の書評はこちら)が、10年の時を経て大幅にパワーアップして帰ってきました!

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右が旧版、左が今回出た増補改訂版です!

当時も書きましたが、図鑑、特にこのような入門系のものは恐ろしいほどの実力者がその膨大な知識と経験を削りに削って1/10くらいに濃縮し一般向けに調整したものほど読み応えがあり内容も素晴らしいというのが私の持論なわけですが、今回は濃縮されてもはや粘土のようになった状態まで行っているかのような趣すらある圧倒的な作り込み、濃さを感じます。というか実は入門用ではないかもしれません。しかし題材がクワガタだからか、著者の繊細な匙加減の妙なのか、読みにくいことはありません。良い塩梅で、図鑑愛好家としてはかなり凄みを感じる感動的な逸品に仕上がっています。

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前回と比較すると、まずページ数が80ページから128ページに増加しています。そして前回は本土のクワガタメインであったのが、今回は南西諸島産もしっかりと解説しています。ただしページ数に限りがあるので亜種や近縁種をそれぞれ独立して解説することは避け、うまく種や種群としてまとめています。このおかげで逆に全貌がつかみやすくなっています。そして標本写真もおそらく全面的に撮りなおしているのだと思いますが、小型の種類は隅々までピントのあったとても美しいものになっています。そもそも標本が美しいです。今回も引き続き「区別」にはかなり力をいれており、オスのみならず、メスについてもこれを使えばかなり確実に同定ができそうです。それから新たに追加されたクワガタが集まる樹木図鑑や、同定するためのスマホでの撮影法など、非常に充実した内容です。もちろん引き続き、クワガタの外来生物問題も解説しています。総じて、実に奥深い日本列島のクワガタムシの世界がわかりやすく提示されています。

今回改めてクワガタムシの図鑑を読んで、クワガタムシというのが日本列島の生物相を構成する要素としてはかなり面白い存在であることを再認識しました。本土から南西諸島のヒラタクワガタの変異、本土のルリクワガタ属や南西諸島のマルバネクワガタ属の種分化は日本列島の生物相の成立様式を考える上で外せない項目です。また、色々と知識をもって改めて見てみると、特にミクラミヤマクワガタ、アマミミヤマクワガタ、アマミシカクワガタ、ヤマトサビクワガタの分布パターンというのはどうかしていますね。何なんでしょうか。色々と妄想が膨らみます。

ということで、1800円という値段は、正直安いと私は思います。これは一家に一冊レベルと言えましょう。おすすめです。

余談ですが、前にも書きましたように著者のY川大先生はQ大生物研究部昆虫班の2コ上の先輩でして、それはもう過酷な楽しいクワガタ採集に、何度か連行され同行させていただきました。当時から自宅アパートの部屋の真ん中には巨大な切り株が鎮座しているなど圧倒的熱量をもったクワガタ採集人でしたが、その当時から積み上げてきた知識と経験がこの図鑑には存分に詰まっています。

日記

今日は観察会でした。晴れでしたが気温はそれほど上がらず、良かったです。

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今日のライブ会場。水田ビオトープです。開始前に1時間ほど入念に歩き回って、マムシ等がいないか確認します。確認というかあわよくばヘビなどを捕まえて見せたいという思いがあります。

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首尾よくヤマカガシを捕まえることができました。これはキープしておいて、観察会前の注意事項説明で見せるわけです。実際にいたやつです!と言うと緊張感が増すのでお勧めです。

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今日は才能ある少年が参加していました。見てくれ!というので見るとサンダルにぎっしりとアマガエルがつまっていました・・

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観察会ではかなり久しぶりに、シュレーゲルアオガエルが!その少年がみつけてくれました。彼にはかなり才能を感じました。今後に期待したいです。それにしてもシュレーゲルアオガエル、ちょうかっこいい。

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コオイムシです。ここでは毎年ぽつぽつみつかっているのですが、今年は渇水で水が入るのが遅れたのでみつからず・・いないなあと思っていたら先ほどのシュレーゲルアオガエルを発見した少年が捕まえてきました。スゴイ・・講師役立たず・・・

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アカハライモリ。かわいい。今日も死んだふりなどはせず、ひたすらバタバタしていました。かわいい。

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それからジムグリ!これも参加者がみつけてくれました。ジムグリも生きたの見たのは久しぶりです。ちょうかっこいい・・・。皆さんにも触ってもらいました。みんな喜んでいました。私もかなり喜んで触っていました。

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逃がす前に上からジムグリ。ヘビ力低いのでジムグリぜんぜん出会えないんですよね~。次に出会うのはいつになるやら。。ということで名残惜しくありましたが、お別れして山に帰っていきました。久しぶりに見たけどやっぱり良いヘビですね。

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カナヘビです。ということで今日は大物の皆さんが続出して、皆さん熱心に見てくれて良い観察会でした。この他、水生昆虫はマルミズムシ、ヒメイトアメンボ、アメンボ、ヒメアメンボ、コガムシ、ヒメガムシ、キイロヒラタガムシ、トゲバゴマフガムシ、コシマゲンゴロウ、コマルケシゲンゴロウ、チビゲンゴロウがいました。

日記

今日は観察会でした。よく晴れていて良かったです。

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今日のライブ会場は水路です。このあたりは良い水路が多いのです。

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カワヒガイ!もう繁殖期は終わりましたが、オスはいつも美しいです。

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アブラボテ。こちらも産卵期は完全終了の様子。稚魚はたくさんいました。
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天使のようなカマツカです。

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とある班の獲物。色々と採れています。人によっては今日出会ったその生き物に、今日を最後に生涯二度と出会わないということもあるかもしれません。その生き物との一期一会を大切に、出会ったことを頭の片隅にずっと置いておいてもらえればと思います。カマツカのことを忘れないでね、と布教しておきました。

日記

今日はお休みだったので、ドジョウを探しにでかけました。探しにと行っても、かつて多産した産地を再訪という感じです。

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秘密の池X。雰囲気はあまり変わっていません。

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ドジョウは相変わらずうじゃうじゃといました。この池は20年前から知っていますが、ずっとドジョウがたくさんいます。いつまでもこのままでいて欲しいです。

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この池にはクロゲンゴロウもいます。このあたりでは珍しいです。

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この池にはガムシもいます。こちらもこのあたりでは珍しいです。15年ほど前まではミズスマシもいたのですが、それはすっかりいなくなってしまいました。少しずつ環境は悪化しているのは間違いありません。どうにかこのラインで持ちこたえて欲しいです。

 

日記

昔は何かプロフィール書く時はいつも趣味は飼育、と書いていた少年だったわけですが、おっさんになってもまだ飼育趣味は続いています。場合によっては飼育が仕事にもなったりしていますが。

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昨年に奄美大島に昆虫採集に行った際に、アマミシリケンイモリをペアで採集してきました(採集禁止種ではなく採集禁止地区での採集でもありません)。今年はけっこう産卵していたので、目についた卵は取り出して、あんまり増やしても困るので卵を取り出した後は、泥や落ち葉の入った容器に放り込んで粗放的に飼っていましたが、今日あけてみたら18個体ほど大きくなっていました。ので、これらをなんとか大きく育てたいと思います。この後にエラが吸収され上陸し、陸で暮らすようになるわけですが、実はここから先が難しく、苦手なんですよね。なんとかがんばって大きくしたいものです。これは趣味です。

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続いて毎年おなじみ、ブラックドゼウタンクです。ドジョウ属繁殖システムとして稼働していますが、昨年はやや失敗しました。今年はきちんと調整しました。

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シノビドジョウです。3年前に採ってきたもので、今年増えないとたぶんもう絶えます。なんとか今年は増やしたいです。こちらは少し研究です。増えてくれ~~~

 

日記

今日は観察会でした。水田&河川という変則的な形。とにかく水田編ではヘビを見せたかったのですが、首尾よく観察会前の下見でヤマカガシを捕まえることに成功しました。

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ということで、ヤマカガシです。ちびっこたちは誰も気持ち悪いとは言わず目を輝かせてヤマカガシを喜んで見ていたのであります。私の観察会ではこういうところは特に大事にしたいです。ところで、今回はケース越しでの観察にとどめて、触るのはしませんでした。アオダイショウやシマヘビといった無毒ヘビなら触らせるところまでするんですけど、万が一ということもあるし、毒ヘビを触る所を見せた場合その先のチビッコ達の挙動(特に男子)に予測できない部分があるので、ヤマカガシについてはお触りはなしにしています。まあこれはヘビ素人であるところの自分ルールです。ヘビのプロならまた違った見せ方もありうるでしょう。

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ニホンアマガエルです。鮮やかな緑色の個体です。美しいです。

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アカハライモリです。やっぱり死んだふりはしてくれず、活発に動き回っていました。

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カマツカです。大きい個体が採れなかったので、今日の布教は若干失敗しました。やはりヤマカガシのインパクトには負けます。次の機会にがんばります。