湿地帯中毒

湿地帯中毒患者(末期)の日記です。

日記

今日は某所で保全に関する勉強会の講師的なことをしていました。その一環で水路の視察。

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三面コンクリ水路なのですが、おそらく偶然、部分的に砂利がたまっているところがあり、ここがマツカサガイの楽園になっていました。

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色々なサイズのマツカサガイが生息しており、健全に再生産していることが伺えます。

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そしてアブラボテも多産していました。これは今日のなかで一番大きかった個体。小さい個体もたくさんいました。この地域ではかなり希少な種で、このコンクリ水路は大変貴重な生息地となります。

しかしこの水路も設置直後はピカピカのコンクリ水路だったはずで、こんな水路になってしまって二枚貝もタナゴ類もいなくなってしまった場所はいくらでもあります。どういう条件がそろった時にこうしたコンクリ水路が希少種の生息場として機能するのか、またどのくらいの年月がたつとこうした環境になるのか、色々と調べてみたいところです。

日記

今日は某所で湿地帯調査でした。夏にしたのの2回目。前回採れなかったチャイロチビゲンゴロウやチビコマツモムシが採れてよかったです。

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チャイロチビゲンゴロウです。

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こっちはチビコマツモムシ。

帰りによった魚屋で福岡県産バショウカジキが売られていました。お刺身かなり美味しかったです。本体も置いてありましたが、確かにバショウカジキでした。福岡県では北九州市の紫川で採集例があったりと、わりと玄界灘をふらふら泳いでいる魚なのでしょうかね。

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日記

長らくブログ放置していて申し訳ありません。生きています。9月下旬にヒメドロサミットで北九州、その次の週が魚類学会&昆虫大学で東京という感じでしたが、どちらも講演があったのでその準備で空き時間はほぼ消滅しました。2週間ほど湿地帯にも行っていないという異常事態ですので、なんとかしたいと思います。

昆虫大学では色々とお会いしたかった方にお会いできて、良かったです。また本を買ったり、持って来たりして下さった方にお礼申し上げます。

魚類学会ではシンポジウムで発表させてもらう機会を得ましたので、がんばって話ました。他の方とちょっと毛色が違いましたが、それはそれで良かったのではないかと。それにしてもシンポジウムは全体的に面白く、勉強になりました。材料が魚で共通しているだけで、研究内容がまったく違う、といういゆわる「材料系学会」の強みをみた気がします。魚類学会はそういう意味では材料系なんでしょうけど、それぞれの分野の研究者は超一流なのがまた、すごいと思います。

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ヒメドロサミットで展示されていた巨大ツヤドロムシ模型。

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東京に行くとすかさず食べるどぜう鍋。美味しかったです。

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国立科学博物館で開催されていた昆虫展もなんとか見ることができました。

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昆虫大学。こっそりサイン会を開催しました。みんな楽しそうで良かったです。

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今回は50周年記念大会ということで、天皇陛下も参加されるなど賑やかな会でした。

日記

ということでブログを引っ越しました。前のブログがサービス終了になるんだそうです。それもあってブログ停滞していましたが、ぼちぼち書いていこうと思います。デザインなどなるべく前のに近くなるようにいじりたいのですが、時間がなくてできません。こちらも折々修正していきます。

日記

オオクチバスの再放流禁止条例がある県のメモ
岩手県リンク
秋田県リンク
宮城県リンク
山形県リンク
新潟県リンク
栃木県(リンク
埼玉県(リンク
長野県(野尻湖を除く)(リンク
山梨県(河口湖、山中湖、西湖を除く)(リンク
神奈川県(芦ノ湖を除く)(リンク
滋賀県リンク
鳥取県リンク
広島県江の川水系のみ)(リンク
佐賀県リンク
他にも漏れているところがあったら教えて下さい。

おまけ
ブラックバスなどのキャッチアンドリリース禁止に対する県の考え方(宮城県
これはよく整理されていて必読です。

論文

Hayashi, M., Ohba, S. (2018) Mouth morphology of the diving beetle Hyphydrus japonicus (Dytiscidae: Hydroporinae) is specialized for predation on seed shrimps. Biological Journal of the Linnean Society: online first (LINK)
水生甲虫界の巨頭であられる林成多さんと大庭伸也さんによる共著論文です。ケシゲンゴロウ幼虫の顎の上にある謎の天狗の鼻状の突起は、なんとカイミジンコを専門に捕食するために利用される器官であることを明らかにしました。スゴイ!
著者の林さんが詳しい解説をすでに書かれているので、これを読めば内容は十分であります→リンク
さらに同じく著者の大庭さんも長崎大学からプレスリリースを出してくれています→リンク
こうして著者が詳しい解説をしてくれるのは本当にありがたいですね。。
それにしても身近な生き物にもまだまだ謎が多いです。ちなみにケシゲンゴロウはかつては普通種でしたが、近年減っている地域も多いことが知られています。この特殊な捕食生態により繁栄したものの、何らかの理由でカイミジンコが減少しつつあり、その影響を受けているのかもしれません。なお、ケシゲンゴロウ幼虫はカイミジンコしか食べない、というわけではなく、一方で他のゲンゴロウ類の幼虫もカイミジンコを食べることもあるそうです。生物間の相互作用は複雑で繊細です。こうした研究からも色々なことを考えてしまいますね。。

ちなみにケシゲンゴロウの成虫は丸くて美しい斑紋のある個性的なゲンゴロウです。池沼や水田などでみられます。