2025-01-01から1年間の記事一覧
オゴマ荘亀川ビオトープ(第3回) NPO法人北九州・魚部&オイカワ丸プロデュース・オンセンゴマツボ荘に湿地帯ビオトープを造成する企画。「オゴマ荘亀川ビオトープ」の第4回作業に行ってきました。第1回~第3回はこちらから oikawamaru.hatenablog.com 7…
中島 淳・大井和之・渡部晃平・林 成多(2025)日本産ミズカメムシ科(カメムシ目)のDNAバーコーディングと分子系統.水生動物,2025:AA2025-45. www.jstage.jst.go.jp 論文が出ました。日本産ミズカメムシ科全7種(キタミズカメムシ、ミズカメムシ、ヘリ…
今日はとある場所にて観察会でした。座学→野外→座学と充実した内容で、楽しんでいただけたようで何よりです。 カワムツとオイカワです。九州北部の川であれば、この2種の区別はまずは基本です。 こちらはイトモロコとカマツカ。 ナマズが採れたのでナマズの…
先週まで30℃越えでしたが、昨日今日と急に寒くなってきました。一昨日は太宰府市内でクマゼミが鳴いているのを聞きました。色々と狂っています。粛々と仕事を進めます。 ヒメマルミズムシです。体長約1.6mm。透き通るような乳白色の体と鮮烈な赤い眼が印象的…
先日に九州南部に行った際にマコモダケが売られていました。あまりみないものですし、何より湿地帯植物なので購入しました。 マコモダケ(マコモタケ)は、マコモの茎の根本に黒穂菌が感染して肥大化した部分のことで、「茸(たけ)」の名の通り菌類でもあり…
先週は九州南部の湿地帯に行ってきました。 まずは目的のあれを探します。こんな美しい川にあれは生息しています。今回は潜水調査です。 いました!カマキリ(アユカケ)です!!久しぶりに見ましたが、大迫力。まだ生き残ってくれています。うれしいです。…
熊川真二・下山 諒・黒田真道・植木悠登・北野 聡(2025)千曲川水系および関川水系のドジョウ集団内における遺伝的撹乱の現状.長野県水産試験場研究報告,(24):5-17.(PDF※リンク先は24号全体のリンクです。本論文はそのうち2本目。ちなみに1本目のブ…
湿地帯ビオトープの観察会でした。 いつもの湿地帯ビオトープ。いわゆる”ザリ色の水”ですが、しかし良好なエコトーンのおかげで在来種もがんばっています。 今日は主催者側で前日からトラップを仕掛けていました!まずは上げていきます。何やら採れています…
ちょっと九州の南の方に行ってきました。湿地帯生物の話はまた後日。今日は買ってきたものを色々食べたり飲んだりしていました。 ビール!これはおいしい やご天!さつまあげです。生物多様性です。おいしい。 がね! がねとはカニのことだそうで、カニの形…
ビオトープ、という言葉は今や日本ではわりと誰でも知っている言葉なのは間違いありません。私がビオトープという言葉を知ったのも、きっとビオトープ管理士会による普及啓発の影響によるものと思います。私はビオトープ管理士ではありませんが、「自宅で湿…
現在とある本の執筆活動を続けています。締め切りが過ぎています。しかし少しでも良いものを書かねばなりません。がんばります。 その本とはあんまり関係がありませんが、コウベツブゲンゴロウです。 こちらはルイスヒラタガムシ。
調査に行って採集した水生昆虫はなるべく写真を撮っています。 チビゲンゴロウです。もっとも普通にみられるゲンゴロウ科の一つと思われます。浅い水たまりを俊敏に遊泳しているのでぜひ探してみて下さい。体長2mm。よく見ると美しい模様を持っています。 マ…
今日は休暇でしたが小学生時代から知っていてもはや高校生になったT君に案内してもらってウズムシ(プラナリア)を見に行きました。彼はプラナリアが好きなのです。 まずは一地点目。とある街中の川です。 ここにはアメリカツノウズムシが生息しています。外…
先週はとある湿地帯へ調査に行っていました。 素晴らしい湿地帯! ミズオオバコの花がたくさん咲いていました。様々な水生昆虫が暮らしています。 コガシラミズムシ ツブゲンゴロウ オオマルケシゲンゴロウ ケシゲンゴロウ ホソセスジゲンゴロウ ヤマトホソ…
日々がんばって生きています。9月も下旬となりました。ヒトスジシマカを観察したりしています。 幼虫です。いわゆるボウフラ。よくよく見るとものすごいデザインです。怪物です。怪物風ですが水中の有機物を食べる平和な湿地帯生物です。顎には細かい毛が生…
宮崎県大淀川水系に何者かにより放流され激増している外来種コウライオヤニラミの調査に行ってきました。今回は長らく調査を行っているフナ豆氏にご案内いただきました。ありがとうございます! 支流のA川。潜水調査をしたところ、大小さまざまなコウライオ…
今日は湿地帯調査。タイコウチ幼虫がヒメミズカマキリを食べていました。 先週はこの湿地帯は干上がりかかっていて、そのまま干上がっていたらこのタイコウチ幼虫は羽化できず死んでいたと思います。今週はひどい豪雨で色々と人間界には被害が出てしました。…
夜の庭の観察をしました。夜でも暑いですが。 色々な昆虫がいました。 アブラゼミです。今年も数個体羽化しているみたいです。 ハラビロカマキリの幼虫です。庭で見たのは初めてです。 ハネナガイナゴの成虫です。 小さな庭ですが湿地帯ビオトープを中心にク…
今日は観察会でした。前半座学、後半野外というコース。テーマは外来種です。 なんで外来種対策をしないといけないのか?そもそもの話をまずは30分ほど聞いてもらいました。外来種問題を考える上で大事なのは定義の理解です。外来種とは「人がその種の自然分…
暑い日が続きます。しかし湿地帯調査に行かねばなりません。 しばしば訪れているとある湿地帯。赤いものは外来種にニシノオオアカウキクサ(もしくはアイオオアカウキクサ)です。もうすでに暑いです。 水温を計測してみると41.4℃!こんな水温ですがミナミメ…
今日は鳥類の調査というか現地でのお勉強に行ってきました。湿地帯生物が劇的に減少している昨今、当然のことながら湿地帯鳥類にも危機が迫っています。 砂浜にたたずむコアジサシです。実は福岡県希少野生動植物種保護条例の指定種です。今日行った県内某所…
Sano, I., Kondo, T. (2025) Revision of Sinanodonta Species (Bivalvia: Unionidae) native to Japan with description of two new species. VENUS, 83(1–4): 43–55. www.jstage.jst.go.jp 日本産ドブガイ属のリビジョンです。全ドブガイファン歓喜。ドブ…
今日はとある勉強会のお手伝いでした。私は色々なタイプの水路を解説したりしていました。 夏の水路!この石垣は隙間をコンクリートで固めてありますが、それでももともとの石垣を生かしたもので、隙間は無くてもでこぼこはあるので、直線的なコンクリートパ…
井口恵一朗・村瀬偉紀・小川宏和(2025)平安時代の宇治川の網代で生業として漁獲された氷魚の実相推定.野生生物と社会,13:27-32. www.jstage.jst.go.jp 平安時代の宇治川の網代で漁獲されていた「氷魚」の正体を考察した論文。琵琶湖から大量に流下して…
今日も湿地帯におりました。夏の湿地帯は最高of最高です。 最高のエコトーンをもつ水路と水田です。偶然にもオーナーさんとお会いしてお話することができました。色々と興味深いお話を聞くことができました。生き物がたくさんいることはご存じで、大事にして…
NPO法人北九州・魚部がプロデュースするオンセンゴマツボ荘に湿地帯ビオトープを造成する企画。「オゴマ荘亀川ビオトープ」の第3回作業に行ってきました。 第1回はこちら↓ oikawamaru.hatenablog.com 第2回はこちら↓ oikawamaru.hatenablog.com 5月くらいに…
一昨日の7月16日の日記です。湿地帯調査に行ってきました。夏の里山の風景! しかしこの地域も年々水田は減って行っています。 さて以前に調査した湿地帯なのですが、久しぶりに来てみると何やら水面に赤いものが!これは外来種のアカウキクサ類です。持ち帰…
今日はINUI教授のおられる某大学において、湿地帯ビオトープ調査のお手伝いでした。もともとこの大学にはビオトープがあったのですが、管理者不在の中、荒れ果てていたところでした。そこでこの2月に再生プロジェクトを開始したのでした。 ↑2月の状況。これ…
今日は知り合いのウラケン・ボルボックスさんが再生に向けて取り組みをしている某公園において、新たにコンテナ式の湿地帯ビオトープを設置したいという相談があったので、お手伝いに行ってきました。 この場所に140Lのコンテナを並べます!ということでまず…
久しぶりに四国西部・愛媛県某所に行ってきました。とある方にお声がけいただき、地下水性の生物の調査です。地下水はもちろん、湿地帯に含まれます。 私が住んでいる福岡県から四国西部に行くには、大分県・佐賀関からフェリーに乗って、愛媛県・三崎に到着…