オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

2015-01-01から1年間の記事一覧

日記

明日からネットのつながらない場所へ行くので年内更新は最後のような気がします。 今年はなんといっても自伝的エッセイであるところのフィールドの生物学「湿地帯中毒」出版が大きな仕事でした(リンク)。それにあわせて博士課程時に手がけていたカマツカの…

日記

ということで仕事を納めました。 先日つい購入してしまったリトアニアの銀貨。届いてしまいした。素晴らしいです。あまりこういうコレクションには手を出さないようにしたいと思います。 年内に標本にしようと思っていたものも何とか片づけ。しかし今年はコ…

論文

上手雄貴(2015)日本産Optioservus maculatus種群の和名について.さやばねニューシリーズ,20:49. 先だって分類学的な整理が行われたいわゆる「セアカヒメドロムシ種群」ですが(記事)、このたび各種の和名も整理され公表されました。セアカヒメドロムシ…

日記

今年は何だかやることがつもりつもってやばい感じです。色々と各方面にご迷惑をおかけしています。。何とか年内には片づけます。。 今日は某所よりクリスマスプレゼントが! 貴重なドジョウです。一部を研究用の標本に、一部を飼育して様子を観察することに…

日記

年内最後の魚類相調査ということで川へ。 良い感じの某川上流。ここはあれがいそうだと密かに思っていたわけですが。 採れました!アカザです。おそらくこの水系では初記録ではないかと。少なくとも自分は初めて採りました。いつみても魅力的なこの何とも言…

日記

今日は天皇誕生日。ということでお祝いと称してネット上でもハゼの話題がちらほらと。以下、便乗してこちらでも九州っぽいハゼを紹介します。 九州の誇る干潟ハゼと言えば、ムツゴロウ。中国大陸沿岸には広く分布しますが、国内では有明海と八代海のみに分布…

日記

本日はちょっと南の方へ遠征。某秘密任務のためムニャムニャ・・ そして目的のオオヨドシマドジョウを無事に確認!大淀川水系なのでたぶん、本物と思うのですがこれまでまったく記録のない支流のため一応もって帰って確認です。 その他、キイロヤマトンボ。…

日記

昨日は湿地にて穴掘り仕事。毎年両生類(ニホンアカガエルとカスミサンショウウオ)の産卵場づくりということで穴を掘っています。 一年たつとけっこう埋まってしまいます。 掘ると水がたまります。掘ったところで確実にここに産んでくれるという感じでもな…

日記

湿地帯調査 この日は渓流から。素晴らしい渓流。 美しいアマゴ! ドンコとムギツク。托卵される魚とする魚。 ニホンウナギの楽園も発見。にょろにょろ。 ここはムギツクの楽園でもありました。すごい数でした。

日記

今日はN崎からO庭さんがサンプリングに来られたのでお手伝い。GYOBUのUさんも道案内人?としてはるばるご参加。 はじめの湿地。与えられた地図が若干異なっておりぐるぐる迷いましたが、道案内人Uさんが持っていた秘密の写真からいくつか特徴的な目印を見出…

日記

10月下旬に拙著湿地帯中毒(リンク)が発売されまして、各所から感想等いただきうれしく思っています。やはり書籍というのは反響が違いますね。。以下、生き物研究者の方々のブログでも評していただきまして、うれしいので紹介します。 keizaf記 http://blog…

日記

色々な仕事の合間に研究活動を展開。 今日は先日魚屋で購入したドジョウの精査。予想どおり2種入っていました。これは研究が進展しそうです。サンプリングは野外だけでなく、魚屋でもできるのがドジョウの良い点かもしれません。産地情報はないけど・・。 し…

日記

今日は雨の中ため池へ。某希少水生昆虫が多産する池にコイが出現したということで水位を落としての駆除作業です。 今回は刺し網を地引き網のように使っての採集。 三回引いて14匹採れました。事前の予測より多く、おそらくこれで9割方採れたのではないかと。…

日記

川で調査。 コガタノゲンゴロウ。今回、エレクトリックショッカーが効くということを知りました。白い液を吹き出しながら浮かんできました。もちろんすぐに復活しています。 ドンコ。この牙、かっこいいですね。 ニホンウナギ。楽園を発見しました。これらは…

日記

川、会議、会議な日々。でも着々と標本収集は進み研究は進展中。しかしなかなか。。

日記

週末某会議のためTOKYOへ。会議外でも色々と研究?活動を展開してきました。 最近しばしば見に行く某所。アメリカザリガニがたくさん。 シャンハイガニ。その他、ウナギ、フナ、コイ、ティラピア、タニシなどなど、見てるだけで楽しいです。 しかしここで冷…

書評

「クモを利用する策士、クモヒメバチ 身近で起こる本当のエイリアンとプレデターの闘い」高須賀圭三(著) 各界から評判の東海大学出版部、フィールドの生物学第17巻です。拙著「湿地帯中毒」と同時発売ということで、何やら縁を感じます。著者の高須賀さん…

日記

水木しげる先生が亡くなったということで衝撃を受けております。まあ当然人間ですからいつかはそうなるわけですが、私という人間を構成する成分のかなり多くは水木先生の著作、特に妖怪や悪魔の図鑑的なものでできているので、色々な思いが去来します。 とり…

日記

今日は野外調査。今日も今日とて湿地帯。 タモ網で捕獲。誰かのペットかもしれないので丁寧に放流しました。 みんな大好きゲンジボタルの幼虫。他に似たものがいないこの異形の姿、かっこいい。 外来水草。いわゆるアマゾントチカガミとかアマゾンフロッグビ…

日記

土日と甲虫学会でした。今回は奇跡的な水生甲虫度の高さで、とても有意義な2日間でした。学会ならではの裏話、ここだけの話も満載。課題も増えましたが燃えます。燃料は確実に注入されました。で、今日はその続きでオガーさんと影の総理とヒメドロ採集三昧。…

論文

当山昌直(1983)阿嘉島の動物の方言について.沖縄県立博物館総合調査報告書III−座間味村,pp.23-29.(PDF) うろうろしていてたまたまみつけたのでメモ。こういった地方名を聞き取りで収集した文献では、わりと最近の絶滅種の記録を拾えることがあり重要で…

日記

職場の居室ではジョロウグモを飼育?していますが、ふと強烈な悪臭がしたので見てみるとキマダラカメムシが捕まってもがいていました。苦しんで臭いを出しています。 牙をつきたてられているようす。 しばらくしたら離れていました。糸でぐるぐる巻かれてい…

日記

気が付けば更新が10日以上滞っていました。生きています。色々とアレコレ追い込まれていました。そして次は来週末のKOCHU学会の準備、など。で今日は川の調査。 カマツカたくさん!やはり週1で川にいかないとうるおいがなくなります。 ヤマトシマドジョウ。 …

日記

アトリ。職場の窓ガラスにぶつかって気絶していたもの。しばらくしたら復活して元気に飛んでいきました。鳥に触ったの久しぶり。

日記

訳あって急遽湿地帯調査へ。 予想どおり死亡寸前の水路。水も汚い。それでもオイカワ、カワムツ、モツゴ、ギンブナ、ゲンゴロウブナ、コイ、トウヨシノボリ、ドンコが生息していました。 特定外来生物のウシガエル・・。 ところがとぼとぼ帰る途中、よさそう…

論文

米村惣太郎(2013)絶滅危惧植物タコノアシの保全と再生に関する生態学的研究.清水建設研究報告,90:157-166.(PDF) メモメモ。読んでわかるように生活史記載研究の一環ですが、大手ゼネコン附属研究機関がこういう研究をしているのですね。時代は変わり…

日記

湿地帯で調査。もうそろそろ止水性昆虫&水草はオシマイ。 たぶんフトヒルムシロ。 ミズカマキリ。 ハネナシアメンボの成虫(左)と翅のないアメンボの幼虫(右) 今回行ったため池も池尻の浅い湿地はシカやらイノシシやらに踏み荒らされてヒドイことになっ…

日記

湿地帯の調査。天気もギリギリ持ちました。 美しい湿地帯の風景。と思いきや、右側の黄色の花が咲いているのは外来種のヌマツルギクです。侵略的というウワサもあります。 ヒメミズカマキリ エサキアメンボ たぶんテラニシセスジゲンゴロウ。交尾器をみない…

日記

九州の川であれば、上からみてもだいたい魚の区別がつきます。狂ったように魚を採って見続けていればわかるようになるのは自然の摂理なのですが、いくつかポイントもあります。もっとも大事なのは鰭の位置と数です。 例えば泳いでいるスズキ類(スズキとかブ…

日記

東海大学出版部のフィールドの生物学シリーズの第18巻として「湿地帯中毒:身近な魚の自然史研究」が発売となりました。 Amazonでも買えます → 目次は以下です。はじめに 第1章 研究のはじまり はじまりはカマツカ 迷走修士課程 第2章 カマツカの自然史 普通…