オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

日記

今日はO山大学のF先生とYA水族館K館長との合同での湿地帯貝類調査でした。超絶楽しく勉強になりました。ありがとうございました!

さて、今日のもっとも重要な目的は某淡水貝類の標本採集だったのですが・・なんとこのメンバーで外すという大惨事。これは生活史に何らかの秘密があるという可能性が高いという結論に達しました。まだまだ謎が多い湿地帯生物のようです。野外での調査は必ず何らか得るものがありますので無駄はありません。

 

次に場所を変えて、某希少貝類の生存を確認しに行ってきました。私は初めて探す貝類です。素晴らしいエコトーンです。

いました!オオクリイロカワザンショウです。思ったより大きいです。まだ生き残っていたようで良かったです。

 

さらに場所を変えて干潟貝類研修です。K館長に対するF先生の厳しい指導が続きます(嘘です。貝類探しに熱中しているので互いに人類は見えていません)。私は個人的に興味があったオカミミガイ類を探してみました。なんといってもF先生はあらゆる貝類に精通した神の一人ですから、ここを探すと良い、という助言に従って探してみます。

キヌカツギハマシイノミです!美しい模様の殻と黒いつやつやした体が魅力的です。いきなりかなり珍しそうなのを発見してしまいました。

次いでハマシイノミをみつけることができました。これは椎の実っぽいです。

さらに何かいないか探していると、​ナラビオカミミガイがいました!つやつやでかわいいです。

それから死殻でしたが​クリイロコミミガイもみつけることができました。すらすらと名前を書きだして、さも私が詳しい雰囲気を醸し出している記事となっていますが、すべて現地でF先生にすらすらと教えていただいたものです。神はさすがです。私も詳しくなった気になってきました。これらはいずれもオカミミガイ科に属する巻貝で、干潟の潮間帯上部、ヨシ原や岸辺の微妙な環境に生息しています。つまりエコトーン系湿地帯生物ということです。したがってその多くが各地で希少種となっているようです。なんだか興味が湧いてきたので、今後意識していきたいと思います。

 

大きなハマガニがいました。鮮やかでかっこいいです!

白い点々はすべてハクセンシオマネキです。希少な生物がたくさんいる湿地帯は、そもそも生物がたくさんいるのです。

 

勢い余って集合写真も撮影しました(セルフタイマーです)。