湿地帯中毒

湿地帯中毒患者(末期)の日記です。

日記

日本魚類学会HPに「魚類の新標準和名候補名の公表前流布行為の抑制に関する提言(リンク)」が出ていました。標準和名というのは日本国内向けの生物の共通名称で、学術的な共通名称であるところの学名と違って、その命名法には特に国際ルールがありません。もちろん和名のないのが当たり前という分類群もありますが、魚類のように日本人にとってメジャー、研究者以外にも馴染み深い分類群においては、標準和名をいかに混乱なく適用し使用していくか、というのはきわめて重要です。
近年ではインターネットやマスコミなどを通して、和名だけが一人歩きしてあらゆる局面で混乱をきたすという事例もあるようです。ということで日本魚類学会では専門の検討委員会を立ち上げて、魚類の標準和名についてのガイドラインを作成中です。今回の提言を読みますと、魚類の標準和名は基本的に以下の3つの条件を満たして決定すべき、という方向のようです。
・学術雑誌等(適切な場)に印刷公表したもの
・当該の分類学的単位を認識できる記載や図(分類学的単位の定義)を伴ったもの
・新しい名称であることを明示(新称の付与)したもの
行政やマスコミ等非専門家にとっては和名の方が重要である場合が多いようです。そういう中で混乱を防ぐためのガイドラインを策定していくというのも止むを得ない流れかと思います。
ただ淡水魚類についてはそもそも未記載種のまま和名だけがある、という状況も多いので、今後和名だけつけてお終い、とならなければよいがとも思います。