オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

日記

土日は福津フォーラムでした。延べ200人ほど来場してくださったようでまずまず盛況でした。

白熱する議論。地域をどういう方向で良くしていくのか?良くしていく過程で歴史遺産や自然環境を活用していくことができるのか?魚や昆虫の研究をしている立場からはやはりそれらが絶滅してしまうのは悲しいことですしなんとか生き残ってほしいわけですが、そこには人間の生活があるわけで便利さや安全さを追求することは地域の人にとって当然の思いです。一つの確実な答えがあるわけではありませんので、まずはこういう場で様々な意見交換をしていく必要があるでしょう。

自分が出来ることは限られていますが、とりあえず”知ってもらうということ”については努力していきたいです。こんな時期にこんな場所にこんな大きなフナがいるんだ、という知識が何の役に立つかはわかりませんが、知っているということが何の役にも立たないということはないのだと思います。

今回は一つのテーマとして淡水魚を食べてみようということも企画しました。出身研究室でもある九大水産実験所の学生が色々と準備してくれて、個人的に楽しめました。これはオイカワの甘露煮。

鯉こく。その辺の川のコイですがきちんと下処理をした甲斐あってかなり美味。皮周辺の臭みは若干賛否両論ありましたが、、

カマツカも煮られていました。やはり美味です。どこの本にも美味と書いてある魚ですが、中国浙江省の淡水魚類図鑑である浙江動物誌淡水魚類においても同属のPseudogobio vaillantiの頁には「肉味鮮美,為上品的食用魚類」と書いてあることからもその実力のほどが伺われます。