オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

日記

本日は普通に職場。午前中に福岡で藻類のレッドリスト作成などにかかわっている先生が来所されました。大学の同じ学科の大先輩ということで、世界は狭いです。カワモズクはじめ淡水性藻類について色々と興味深いお話を聞かせていただきました。うーむ、淡水藻類は心を揺さぶられる。見事に私の興味の守備範囲内です。いずれまじめに標本など集めだしてしまいそう。。とりあえず見かけたら標本やら写真やらとっておこうと思いました。そしていただいたお土産がすばらし過ぎる!

九州の誇る淡水藻類といえばこれです。九州特産・川茸ことスイゼンジノリ

美味そうです。
それと、先生のかかわっているサイトを教えてもらいました。その名も藻類講座。興味深い記事が盛りだくさんです。オキチモズクもカッコいいですなー。いずれ実物を見てみたいものです。
スイゼンジノリといえば、サクランという高分子物質の発見でも有名ですが、こんな特殊能力があることも発見されています。スイゼンジの名の元となった熊本県水前寺公園では絶滅状態で、福岡県でかろうじて生き残っているという状況の絶滅危惧種ですが、こういう発見を知ると、わけのわからん(と一般的に思われている)生物がいつどういう形で人間の役に立つかは実は誰にもわからないことが良くわかります。今有用かどうか、ではなくて、役に立たない生物も含めて地域ごとの生物多様性をそっくりそのままとりあえず次の時代に残しておくということの重要性が、こういう生物の事例から見えてくるのではないかなと、思っています。