オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

日記

気がついたらすっかり梅雨らしく雨です。そして蒸し暑い。我が職場は公的機関ですので、冷房の使用に際してもかなり厳密な使用規定があります。とは言え7月からはさすがに使用可能ということで楽しみにしておりました。ところが!なんと!!今年は集中冷房システムが故障していてその修理費が降りて来る予定がないとのこと。とか何とか言って、結局なんとかなるだろうと思っていたら、先日網戸の取り付けについて総務部が下調べに来ていたようです(そもそも網戸もない・・)。ということは今年は本当に冷房無しで研究をせよということでしょうか。うーんすごい。まあ研究できるだけましと前向きに捉えて汗だくで成果を上げたいと思います。
さて、ここしばらくは水辺の生き物観察会に用いる下敷き(小学生とかに配るやつ)のリニューアル版のサンプル製作などしておりました。観察会では指標種を使った水質判定などもするわけですが、その参考にと配っている下敷きには指標種が全種載っていないという致命的な欠点があり、ちびっこから観察会中にクレームがついたりしていました。そこで、新しいの作りたい!と上層部に訴えてみたところ、意外に作成可能な雰囲気が漂ってきたので、あと一押しとばかりサンプルを作り上げた次第です。疲れたけど。
ちなみにうちが開催する観察会で行っている指標生物による水質判定は、「福岡県版簡易スコア法」というやつです。直感的な水質の良し悪しがかなり反映された得点が出てくるのと、指標種のまとめ方が絶妙で生物の見分け方といった観点での教育効果も高いので、結構オススメです。ガイドブックはこちらで自由に閲覧できますので興味ある方はごらんあれ。なおこのガイドブックは水生昆虫入門資料としてもかなりの優れものです。スコア法の概念・利点・欠点については以下の文献にまとめられています。
緒方 健・谷田一三(2006)水生昆虫から河川環境を判定する-日本版平均スコア法の紹介-.昆虫と自然,41(8):20-23.

作成中の下敷き裏表。予算コイコイ。