特定外来植物ブラジルチドメグサHydrocotyle ranunculoidesの調査でした。本日は写真満載でお送りいたします。
いまのところ福岡、熊本、大分、岡山などで確認されているようですが、福岡では一部でこのような状況です。手前の緑のじゅうたんがブラジルチドメグサです。
拡大するとこんなです。これは湿った陸上で生育している個体。
同じく外来種のホテイアオイEichhornia crassipes。これはホテイアオイvsブラジルチドメグサの図。真ん中の黄緑の部分がブラジルチドメグサで、夏のあいだ上に伸びたホテイアオイをさらに覆うように上に這い登っている様子です。ブラジルチドメグサは冬でもまったく枯れずに勢いがあるのでホテイアオイも押され気味です。
赤い方が在来種のアサザNymphoides peltata。在来の水草類は冬には葉っぱを落とすか水中葉ですごすので、冬の間にブラジルチドメグサに水面を覆われてしまうと勝ち目がないようです。
この風景を見て違和感を感じませんか?青々としているのがブラジルチドメグサです。日本の在来種が越冬モードに入っている間にどんどんと湿地に進入していきます。
本来はこういう風景のはずです。上の写真と比べてどうでしょうか。
そして第3の勢力、ミズヒマワリGymnocoronis spilanthoides。こやつも特定外来生物です。泣きそうです。。我らが湿地帯生物の未来はどうなってしまうのか。