オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

日記

先日某センセイが助言した小河川の浚渫事例を見てきました。

こちら2010年の様子。普通浚渫をすると川床を全体的に平坦に水面が広く水深が浅くなってしまって、魚が激減するんですが(※オイカワとカマツカは繁栄します)、そうならないよう岸部の堆積土砂だけを丁寧に除去して流路をつくり、しかもそれをカクッとまげてます。

で2014年現在、どうなったかというと大変良い感じに回復していました。網を入れてみたところタナゴ類やシマドジョウ類も豊富で、これは良い事例であると思います。生物に配慮した河川の浚渫の方法は流量や流程、地質、さらに生息する生物の種類によってベストな方法が異なります。しかしあまりに個別事例を考慮しすぎた方針を示したところでなかなか進展しません。生物保全の効果があり、かつ汎用性の高い手法としてどのようなものがあるのだろうかと、そういうことを最近考えています。保全保全と言っても具体的なわかりやすい指針を示さねばうまくいきません。そういう時にこういう事例を収集していくというのが、地味に一番良いのではないかと思っています。