オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

日記

ということでMIEでの様子を順を追って。。

久しぶりにお会いした三重県総合博物館のK氏の案内で、色々と湿地帯を見て回りました。トウカイコガタスジシマドジョウの生息地水路です。ここのは記載に用いた標本を採集した場所ですが、実際に訪れたのははじめて。すごすぎる水路環境に興奮しました。

あふれかえるトウカイコガタスジシマドジョウとミナミメダカ。すごいです。この水田水路地帯を何とか残そうと、関係者によって保全のための話あいが続いているそうです。昔ながらの水路ということは農業がし難いのは間違いなく、そのあたりも含めて現実的な解決策が見い出されることを期待しています。貴重な水路であることは間違いありません。

トウカイコガタ、こちらは別の場所。久しぶりに生きた個体を見ましたが、うむ、良いドジョウです。

イチモンジタナゴの保護池も見せてもらいました。順調に増えているようです。ただここの個体群の元となった別のため池の個体群はオオクチバスの密放流により数年で絶滅してしまったそうです。オオクチバスの影響は特に小さな池では甚大です。そもそも放流は犯罪です。そういった犯罪者が今後出てこないようにするにはどうしたら良いか、考えさせられました。

その後は三重県総合博物館-MieMu-に行きました。出来たばかりでとてもきれいです。展示は自然史系と人文系をうまく融合した形で、コンパクトながらも色々実験的な見せ方もあり面白かったです。この水田水路地帯の様子を再現した、ドジョウ類にスポットライトをあてた展示が素晴らしかったです。

それから魚類で用いられている含浸・樹脂封入標本はなかなか面白い試みでした。色もきれいに残っており、何より全方位から見ることができるので、魚の姿形をよく知ることができます。展示以外にも子供用プレイルームや実際の標本を間近で見て種類を調べることができるコーナーなど充実していました。今後も色々と修正しながら進めて行きたいという状況だそうですが、お近くの方はぜひともMieMuへ(ホームページ)!