オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

日記

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今日の水生昆虫はリュウキュウヒメミズスマシGyrinus ryukyuensisです。日本固有種、南西諸島の一部にしか分布しません。水質が良好で植物の豊富な池沼に生息し、水面をくるくると、しびびびと、いうような感じで泳いでいるかわいい水生昆虫です。驚くと水中にもぐります。そんなかわいいリュウキュウヒメミズスマシですが、激減しており絶滅寸前です。なんとか持ち直して欲しいものですが、状況は悪いです。もし見つけてもそっとしておいてください。現在の生息地を強力に保全するとともに、湿地再生を進めて新たな生息地を一つでも増やす必要があります。

実は南西諸島の水生昆虫相はこの20年で劇的に悪化しました。しかしその一方で保全対策がほとんどとられていません。本当にこの数年、勝負どころだと思います。ここで手をこまねいていれば、絶滅する種が次々と出てくると思います。