オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

日記

前回の続き

です。ということで2日糞を出させたイナゴを調理しました。ポン氏とR君とK君がメイン調理者です。イナゴと一緒にトノサマバッタ、ツマグロバッタ、エンマコオロギがいたのですが、ツマグロバッタは1日でほとんど死んでしまいました。乾燥に弱いとかあるのでしょうか。

f:id:OIKAWAMARU:20210811210026j:plain

ひとまず袋にいれて、袋の上から熱湯で〆るという方法にしました。鮮やかですでにおいしそうです。今回はみんなで後脚脛節と翅はすべて取り除きました。

f:id:OIKAWAMARU:20210811210033j:plain

色々なレシピがネット上にありますが、今回は砂糖と醤油を1:1として先ほどの〆バッタたちを煮ました。途中で日本酒も適宜追加し、だいぶ煮詰まったところで味醂を加えました。

f:id:OIKAWAMARU:20210811210034j:plain

出来上がりです!色合いも良い感じに仕上がりました。

f:id:OIKAWAMARU:20210811210036j:plain

小皿に盛り付けてさっそくいただきます。これは!美味です。佃煮の味ですが、きちんとイナゴの味もしています。イナゴはすべてハネナガイナゴでしたが、それではそれ以外のバッタ類はどうだったのでしょうか。残念ながらその他の種は1個体ずつしかなかったので、ポン氏、R君、私で、それぞれツマグロバッタ、エンマコオロギ、トノサマバッタを食べて感想を述べました。結果としてツマグロバッタは腹が少し苦い、エンマコオロギはクリーミートノサマバッタは少し硬い、というような結果でした。次回は複数個体を捕獲して、きちんと味比べをしたいと思います。

f:id:OIKAWAMARU:20210811210035j:plain

今晩はカレーだったので、カレーのトッピングにも挑戦です。イナゴ佃煮の甘さと歯ごたえが非常に良く、これはかなり適していると感じました。

こうして身近な生物を捕まえて、食べて楽しむ、というのは生物多様性の恵みです。分類すれば供給サービス(=食用としての価値)であり、しかし文化的サービス(=楽しみ、精神的充足)に合致するものでしょう。近年では安全に食べられるイナゴがたくさんいる場所も減ってきています。いつまでもこうしたことが楽しめるように、生物多様性保全はやはり必要です。