オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

韓国さかな採り〜その3

そして次の日、7月26日午前中です。この3地点目は我々カマツカ教団員が激しくアキミツさんにリクエストをしたあの種が生息しているということで、採集前から期待と興奮が高まります!

川幅のある中流域。大規模な瀬があたり一面にあります。こここういうところに生息しているとですか・・。若干増水しているようで、流れが速い・・。まずは目的のブツを拝みたいということでTommy氏と協力して採集を開始します。そして何網目か後・・

網を上げると何か入ってる!ぬぉおおこれは!!?協力してくれたTommy氏をほっぽって陸に向かい網を広げます。

ギャー憧れのズナガドジョウカマツカGobiobotia macrocephala!!バリヤバイ。そして、ここはまさにズナガドジョウカマツカの楽園でありまして、次々と網に入るという夢のような状況に。

別個体の横向き。猫目です。この細い瞳は・・図鑑で見たとおりです。感動です。アキミツさんがちょっとした秘密の実験をしてくれまして、この瞳が丸い状態から細くなっていく様子を現場で見せてもらいました。・・なんで瞳変化などという怪しい裏技を持っているのか。

上からのカット。落ち着きを取り戻してじっくり観察すると、なんとなく雰囲気がカジカに似ています。瀬に棲んでいるし、カジカ的な生活をしているのでしょうか。なんにせよかっこよすぎです。

そして・・うぉお?こいつは・・

サメガシラGobiobotia brevibarba!!下のちっこい幼魚がそれです。これはまったく違う雰囲気の魚です。

サメガシラの成魚サイズもキマシタ。ズナガドジョウカマツカと違って、ぬるっとしています。どちらかというとヨシノボリっぽいです。こいつら同じ属なんでしょうか。まあかっこいいので現場では細かいことは気にしません。ただただほえーとはぼえーとか言いながら眺めたり触ったりしていました。

当然この場所にはその他にも色々といます。ムナイタカマツカMicrophysogobio yaluensisでしょうか。カマツカ教団の歓喜は続きます。

ハナジロドジョウKoreocobitis rotundicaudataの幼魚も採れました。これはTommy氏の執念の一匹。

もちろんIksookimia koreensisもいます。相変わらずかっこいいので載せます。

いわゆる韓国の図鑑で言うところのOrthrias nudus!フクドジョウ系です。これもかっこいいです。

そして気になるヨシノボリRhinogobius sp.。鰓蓋の下まで赤い点々がありますね・・。これは日本にはいないタイプに見えます。大陸系の派手派手系でしょうか。韓国のヨシノボリ類も熱そうですね。

ということでカマツカ亜科幼魚の集合写真。カマツカ教団歓喜の瞬間!!一地点でこれとはすごすぎます。生きていて良かったと思える瞬間のひとつでした。
ということで次回は涙のラスト地点です。実は次の地点も相当すばらしかったのでした。

→ つづき