名残惜しいですが九州に戻る日。あいにくの雨でしたが帰りがてら2箇所を回ってきました。
一つ目はドジョウ界の聖地であるところの伊賀地方某地区です。ここにはかつて県の天然記念物にも指定されていたことがある正体不明の幻ドジョウ・神代泥鰌なるものが生息していたのです。
正体は解明されることのないまま、水田の改修が進みその後の詳細な調査でも発見されず、人知れず神代泥鰌は絶滅し、天然記念物指定も解除されてしまいました。地形的にこういうところにいたのではないかな、というあたりの風景です。しかし今回色々と情報を得たので、一度まじめに探しに来たいと思っています。ということで次の目的地へ・・
およそ3時間後、次の目的地である某寺に着きました。雨はザーザー降っております。本堂はとてもきれいで立派でした。しかし目的地はこちらではありません。参拝して目的の場所へ。
ありました!身代わりどじょうです!内容は説明文にあるとおりです。
この白い缶の中に生きたどじょうが1〜2匹ずつ入っていました。放生の思想は実際のところ現在の外来種放流問題とも深い関係があり、なかなか難しい局面を迎えています。しかしその一方で文化・信仰という観点では重要なものです。生物多様性の保全を職務としている者として、どのような立ち位置でこのような文化と向き合っていくべきか、しばし考えることとなりました。ただずっと気になっていたので、行ってみて良かったです。