オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

論文

上手雄貴(2015)日本産Optioservus maculatus種群の和名について.さやばねニューシリーズ,20:49.
先だって分類学的な整理が行われたいわゆる「セアカヒメドロムシ種群」ですが(記事)、このたび各種の和名も整理され公表されました。セアカヒメドロムシという和名は消滅し、以下のようになりました。希少な種も多いグループですし、分類学的な問題が解決し和名提唱もされすっきりとしたので、生態・生活史の研究なども進展して欲しいものです。以下和名と学名の対応です。
スネアカヒメドロムシOptioservus variabilis Nomura, 1958
ムナミゾマルヒメドロムシOptioservus maculatus Nomura, 1958
ハガマルヒメドロムシOptioservus hagai Nomura, 1958
ツルギマルヒメドロムシOptioservus inahatai Kamite, 2015
ダイセンマルヒメドロムシOptioservus masakazui Kamite, 2015
スネグロマルヒメドロムシOptioservus occidens Kamite, 2015
タテスジマルヒメドロムシOptioservus ogatai Kamite, 2015
ツヤケシマルヒメドロムシOptioservus sakaii Kamite, 2015
コマルヒメドロムシOptioservus yoshitomii Kamite, 2015
九州にはこのグループのうち、ハガマルヒメ、タテスジマルヒメ、ツヤケシマルヒメの3種が分布するということになります。すっきりしました。各種の分布域についてはまだ不明な点も多くありますので、各地で愛好家による調査の進展も期待されるところです。