オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

日記

色々と進みません。本人の気力などの問題です。

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クロチビミズムシMicronecta orientalis

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ハイイロチビミズムシMicronecta sahlbergii 

いずれも福岡県産。基本的にクロチビミズムシは河口や海近くの浅い湿地に、後者は平地から丘陵地のため池や水田に多い印象ですが、まったく同じ場所に両種とも多産することがあります。でも交尾器は違うし、見た目も違う。両種ともチーチー鳴く。興味深い湿地帯生物です。

県内では同属でもう二種、チビミズムシMicronecta sedulaとコチビミズムシMicronecta guttataの記録もあり、コチビミズムシはいくつかの河川下流域に普通にみられます。一方で、チビミズムシは県内で採ったことがありません。いったいどこにいるのでしょうか。。この同属4種のうちコチビミズムシは顕著に小型で完全な流水性でまったく違う生態をもっていることがわかりますが、残り3種は体サイズも同様の止水性種で、好みの生息環境の違いや、生態の違いが興味深いところです。