湿地帯中毒

湿地帯中毒患者(末期)の日記です。

日記

今日で平成はおわり、明日から令和になるそうです。個人的には伝統文化というのが好きなので、こうした元号システムや天皇制、そういう観点からはとても長く続いている日本の文化でもあり嫌いではありません。今上天皇と言えばやはり、魚類学者、それもハゼを対象とした形態学、分類学、分子系統学に取り組んでいたことは有名かと思います。ということで平成最後にハゼの画像でも貼ろうかと思います。

で、平成に記憶に残ったハゼというと何があるかなーというところですが、はじめて見た有明海のムツゴロウや超巨大なハゼクチ、あるいは散々探してようやく出会えたシロチチブ、南西諸島の川できらめいていたナンヨウボウズハゼ、はたまた研究室近くの干潟で出会ったチクゼンハゼなどなど、思い出に残るハゼは多々あります。でもやっぱり、故郷の川にいたジュズカケハゼが一番思い入れがあるかなという気がします。

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ということでジュズカケハゼです。現在はムサシノジュズカケハゼという和名になっています。八王子産。

実はジュズカケハゼは幼少時から川でしばしば採ったりしていたものの長らくその名前がわからなくて(名前がわかる図鑑をもっていなかった)、1987年に出版された「フィールド図鑑淡水魚(東海大学出版会)」を買ってきっとこれだろう!というところに至り、1989年(平成元年!)に出版された「山渓カラー名鑑日本の淡水魚(山と渓谷社)」の詳細な解説文を読んでようやく確信した、という経緯があります。その後、中学高校時代は繁殖を目指してずっと飼育していました(うまくいきませんでしたが)。なので個人的には平成になってようやくその正体がわかった謎のハゼ、中高生時代にもっとも飼育に熱中したハゼ、それがジュズカケハゼなので、何か平成の思い出のハゼ、となるとやはりこの種が思い浮かんでしまいます。

退位後もハゼの研究は継続されると聞いています。今後の研究活動の展開も、一淡水魚ファンとしてとても楽しみにしています。

ちなみに平成最後に採った魚はなんだったかな、ということでフォルダを確認しましたがそれはおそらく先週の秘密調査で出会ったこのオンガスジシマドジョウということになりそうです。自分が平成に成した仕事を代表するものの一つではあるでしょう。美しいです。

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次の令和も平和で良い時代であって欲しいものです。平成の悪かったところが良くなり、良かったところがより良くなるよう、この時代を生きる人間としてできるところは努力していきたいです。