オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

日記

アマビエという妖怪をご存じでしょうか。私は実は幼少時からの妖怪愛好家でして、水木しげる先生の書かれた子供向け妖怪本に載っている妖怪の絵をノートに模写しまくっていたような子供だったので、幼少時からアマビエという妖怪は良く知っていました。そしてこの21世紀、2020年になって、わが国ではアマビエがメジャーデビューしてネット上などで大人気となっています。

アマビエの話は江戸時代の瓦版が初出で、

『弘化3年4月中旬(1846年5月上旬)のこと。肥後国の海中に毎晩光る物体が出没した。そこで役人が赴いたところ怪しい者が姿を現した。その者は「私は海中に住むアマビエと申す者なり。これから6年の間は諸国で豊作が続くが疫病も流行する。その際は私の姿を描き写した絵を人々に見せよ」と話して海の中へと帰って行った。』

というようなものです。よく読むと絵を見せれば疫病がおさまるとは一言も言っておらず、罠ではないかという説もありますが、ひとまず好意的に解釈し、描いた絵を見ると疫病がおさまるということを願ってアマビエの絵を描いてインターネット上でみんなに見せるというムーブメントが起こっています。例のウイルスによる疫病がこれにより少しでも早く穏やかにおさまることを願ってやみません。

ということで不要不急の外出を控え続けている中、本日はアマビエの絵を描いてみようチャレンジを実施しました。

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私の描いたアマビエです。タイトルは「海岸でコブセスジダルマガムシ類を探していたらアマビエをみつけてしまった」です。水木先生の描いた有名なアマビエ画は良さげな海岸の岩盤の前でたたずんでいるものです。そしてコブセスジダルマガムシ類は海岸の岩盤の隙間に生息し、水木先生のアマビエ画の岩盤はいかにもいそうな雰囲気を漂わせています。それからコブセスジダルマガムシ類が多産するような海岸は、人も少なく、いかにもアマビエが出そうです。そうしたことを思い出し、そんなイメージで描いてみました。

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こちらはポン氏と配偶者氏が描いたものです。ポン氏の作品ではアマビエの住処型妖怪(右)や、友達の妖怪などもわらわらいて楽しそうです。配偶者氏の作品では美しい手を自慢しているアマビエが子アマビエを連れている様子だそうです。

ということで皆さんもぜひ、アマビエを描き比べてみてはいかがでしょうか。妖怪の姿に正解はありませんので、自由なイメージで描くと楽しいかと思います。

アマビエの元ネタの瓦版については京都大学貴重資料デジタルアーカイブにおいてみることができます → リンク