今日は湿地帯調査でした。今回の目的の一つが某研究課題のための外来魚鰭サンプル収集の一環としての、ソウギョの採集です。私の実力では心もとないので、ソウギョ採集力の高い有明の達人KOMIYA氏にお願いしました。いる場所がわかっているので簡単に釣れます!と心強いお言葉・・
餌はオオカナダモです。ソウギョは草魚というだけあって草食なんですが、地域によって釣りやすい餌の草というのがあり、ここではオオカナダモが実績があるとのこと。こんな感じで針につけます。
そして水面を呆然と泳いでいるソウギョの口元におろすと・・・これはまさに食べようとしている寸前の様子ですが・・
かかりました!一撃!!スゴイ!!!匠の巧みな技により軽々と岸によせられます。
釣れました!12キロの大物です。ソウギョ久しぶりに触りました。
記念に持たせてもらいました。あとで測ったところ、全長100㎝、体長87㎝でした。
生態系被害防止外来種リストで「その他の総合対策外来種」に選定されていることもありますし、私の立場上も、そのまま川に戻すのがはばかられます。遺伝子用サンプルを得るとともに、本体も何らかの標本にすべく、今回は持ち帰りました。では運びましょうと手慣れた様子でソウギョを運搬する達人が頼もしいです・・。このたびはどうもありがとうございました!
その他の出来事。カワアナゴの標本が欲しいんですよね~とお願いしたところ、簡単に捕まえてもらいました。なるほど、こんなところにいるのかと勉強になりました。知らないことを知るのは良い。そしてカワアナゴはかっこいい。
これはまた別の場所で、ニッポンバラタナゴ。今年は春先かなり湿地帯調査自粛をしていたので、久しぶりに出会った感じうれしいです。産卵期はもう終わってしまっているようでしたので、色は控えめでしたが。
それからこれはまた別の場所。KOMIYA氏の管理しているビオトープの水生昆虫も調べさせてもらいました。写真はコガタノゲンゴロウ、コガムシ、ヒメガムシなど。このほかウスイロシマゲンゴロウ、コシマゲンゴロウ、ハイイロゲンゴロウ、チビゲンゴロウ、キイロヒラタガムシ、ルイスヒラタガムシ、マメガムシ、トゲバゴマフガムシなどがいました。こちらは詳しく調べる予定です。
ということでよい湿地帯調査でありました。湿地帯エナジーも吸収したのでしばらく命がつながりそうです。