ということで今年最後の更新です。なんだかんだで更新頻度が下がってしまいましたが、それでも見ていただいた方々には感謝申し上げます。どうもありがとうございました。
2021年は論文はそこそこ出せまして(査読誌は共著含めて9報)、研究はそれなりに進みました。湿地帯生物の保全のほうは残念なことも少なくありませんでしたが、成果のあったことも少なくありませんでした。来年はもっと生物多様性の保全が社会的に進展する年であって欲しいです。
ということで以下、今年出会ってうれしかった湿地帯生物。
まずは回遊型ウグイ。九州日本海側の回遊型ウグイは対馬や朝鮮半島と共通する独自の遺伝的集団であることが明らかにされていますが、まだ健在でした。来年春も海からたくさん遡上してきて欲しいものです。
クボハゼ。福岡県内ではかなり局地的な分布で絶滅が危惧されますが、元気な様子を確認できました。この場所は安泰そうです。また見に行きます。
クルメサヨリ。こちらも久しぶりの採集でした。生息状況に関する情報をしばらく得ていなくて心配していましたが、10数年前と同様、たくさんいる場所が残っていることがわかりました。産卵行動なんかも見ることができて、色々と知識が増えました。
最後にスナゴカマツカ。おそらく純系と思いますが少なくとも見た目は完全にスナゴカマツカ。テンション上がりました。今年もまた疫病のせいでなかなか県外調査ができない状況でしたが、何とか合間を縫って行けた県内調査での出会いでした。
それでは皆様、良いお年を。