オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

日記

年度末は委員などの仕事も多く、出張が続いています。先日はTOKYOでとある委員会があったので、せっかく関東まで来たついでに群馬県まで行ってきました。

ということで来たのはコチラ!群馬県板倉町雷電神社です。

由緒正しきこの神社はかつて湿地帯の真ん中にあったという素晴らしい歴史を持っています。そして、湿地帯の真ん中にあったことからもわかるように周囲にはいまだ川魚食文化が残っており、川魚料理屋が数件あります。そして名物はナマズです。

 

念願のナマズ天ぷらとたたき揚げを食べることができました。ナマズのおいしさが濃縮された天ぷら、どこか懐かしい感じのもあっとしたたたき揚げ、大変美味でここまで来たかいがありました。

めったに来れるところでもないので散財です。味噌汁をコイこくに変更した上に、コイのあらいもつけます。つけあわせの小魚はモツゴでした。非常に淡水魚度が高く、満足度は500%以上でした。

 

ナマズは天然だそうです。

 

本殿裏の社務所には大きな「なまずさん」が鎮座しています。これも今回、見たかったものです。

300円でハンカチを入手して、丁寧になでることで、厄除けになるそうです。当然挑戦します。後ろのナマズを抱きかかえている鬼(雷神?)も良い味わいです。

なでます。太宰府天満宮の牛と同様に、このなまずさんもみんなに撫でられて金色に輝いていました。これはご利益がありそうです。新型コロナ蔓延時期には新型コロナ対策として触れないようになっていたという情報もありましたが、今回は解禁されていたようでした。撫でまわしてきました。

 

関東地方のナマズは江戸時代くらいに持ち込まれた外来種という説が主流です。魚類学者のはしくれとしては、関東のナマズは本当に外来なのかということや、外来であったとしたら地域の淡水生物相にどのような影響を与えたのかなどは気になるところです。しかしこうして興味深い文化にもなっており、こうなってはいつまでも続いて欲しいものと思います。生物多様性の文化的サービスの一つと言えるでしょう。良い経験をしました。