オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

日記

朝出がけにこんなニュースをやっていたので、ネットで調べてみようかと思っていましたら、知り合いの方からすでにメールをいただいていました。

「完成2年 水道計画白紙 佐賀・中木庭ダムは無駄遣い? 受益の鹿島市
「水十分」」
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/91343

水利目的で作ったダムの水を二年間まったく使っていなかったという話で全くもってお話にならない。「必ず必要」と思われるダムですら厳しくチェックして真の必要性を客観的に判断すべきというご時世なのだから、「必ずしも無駄ではない」という程度のダムを作るべきではないです。この川にはとある地域的な貴重種がくらしています。幸いにしてまだ絶滅していないですが、いくつかのデータからも、このダムによってかなりの生息域が消滅しているのがわかっています。
また、この貴重種は全国的には普通種ですが、九州の分布西限地域にあたり、しかもこの県では唯一と言ってよい多産地。そういうことをきちんと評価できる人がダム計画時にいたのかというところも疑問を感じます。
私は公共事業をすべきでないと言っているわけではありません。すべき事業には必要なお金を必要な分だけ投入すべきです。ただ、時代が変われば常識も変わるということは歴史を学べばすぐわかること。流行るものがあれば廃れるものもあるのですから、「現在の日本で行うべき公共事業は何なのか?」、とか「現在の日本ではどういう公共事業を行ったら批判されるのか?」ということを行政はもっとまじめに考えていくべきだと思います。