オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

日記

本日午前中は昨夜から仕込んでいた実験を行いほぼ成功。いいデータがとれました。その後は昨日撮影した水生昆虫の写真のチェック。標本写真がいくつか足りないということに気がついたので明後日にでも撮り足さないといけないようです。んで、来週以降はいくつかイベントがあるのでその準備などもせねばなりません。ああ、投稿中の論文の編集からのコメントもまだ対応していない・・。


昨日に採れた福岡産のヨツモンヒメドロムシOptioservus rugulosus。甲虫図鑑では何気にツヤヒメドロムシO. nitidusに飲み込まれていますが、師匠によれば正式にヨツモンが消されたわけではないとのこと。まあ記載者は同じ人ですから区別していたと考えるのが普通でしょうか。個人的に本州〜九州で採ったのをいくつか見てみると、四国や九州のは東日本のとは質感に違いがあるようにも見えます。ヨツモンのほうは佐賀がタイプ産地ということで、九州を愛する私としてはヨツモンを多いに応援したいというわけであります。

ついでにツヤヒラタガムシAgraphydrus narusei。川のファウナリストではかなりの確率で無視されていますが、九州ではわりとどの川にもこの属はいるようで、重要な河川生態系の構成要員です。しかし福岡県でこいつを採るのにこんなに苦労するとは・・。先々週でしたかね、ツヤヒラタガムシを採りに行ってたくさんいましたーとかここで書いていましたけど、あのたくさんいたのは実は厳密にはこの種ではありませんでした・・。とりあえず水生昆虫図鑑にホンモノが間に合ってよかったです。