長らく続けてきました中国の淡水魚シリーズですがこれにて最終回です。これまでは11月の調査で実際に採った魚を主に紹介してきましたが、私の参加できなかった10月の調査で採れた魚を紹介していきます。生きたのを見たかった種類ばかりです。無念です。
Coilia ectenes。いわゆるチョウセンエツでしょうか。うわさには聞いていましたが本当に陸封集団のようです。
Ctenopharyngodon idellus。日本でもおなじみのソウギョです。ここでは胸を張って在来種です!(放流ものかも知れんけど)
Chanodichthys mongolicus。クルターの一種。どことなくウケクチウグイっぽい顔ですね。何を食べているんでしょう。
Xenocypris microlepis?学名含めてちょっと検討中です。
Sarcocheilichthys sinensis。これは生きたのが見たかった。。チュウゴクヒガイとでも言いましょうか。
Sarcocheilichthys kiangsiensis。中国の図鑑では江西ヒガイと書いてある種に該当します。
Sarcocheilichthys parvus。中国の図鑑では小ヒガイと書いてありました。上流に生息するようです。ヒガイ類の多様さは大変興味深いです。
Paracanthobrama guichenotiの幼魚だと思うのですが・・日本では見慣れない魚です。
Squalidus argentatus?前に紹介したSqualidusとは違う種のようです。
以上です。ということで中国淡水魚シリーズいかがでしたでしょうか。その興奮を共有できたのであれば幸いです。引き続き同定ミス等のつっこみをお待ちしておりますのでよろしくお願いいたします。
参考文献
Chen, Y. (1998) Fauna Sinica Osteichthyes Cypriniformes II. Science Press, Beijing, China. 531pp. (in Chinese with English abstract)
Cheng, Q., Cheng, H., Wang, L., Zhong, Y., Lu, D. (2008) A preliminary genetic distinctness of four Coilia fishes (Clupeiformes: Engraulidae) inferred from mitochondrial DNA sequences. Russian Journal of Genetics, 44: 339-343.
Takita, T. (1978) Identification of a species of Coilia (Engraulidae) distributed in Ariake sound. Japanse Jounal of Ichthyology, 25: 223-226.