オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

シンポジウム


2月14日・日曜日に福津市で行われます。色々と関わっているので私もお話します。お時間のある方はぜひお越し下さい。色々な立場の地元の方々から色々な意見が飛び交うのを聞けるんではないでしょうか。生物多様性保全を目的として大規模なデータベースを作ったりとか、高度な生態学的研究の成果とか、まあ必要な場面はあるのでしょうけど、ああいうのは理想に走りすぎているように感じています。世界的規模の保全とか、スケールが大きくて響きは良いですけど、それよりもっと足元でやるべきことがあるんじゃないでしょうか。結局その場にいる生物がいなくならないようにするには、こういう事例的な小さなスケールでの啓発・教育を同時多発的に各地で行っていくことが一番効果的なんだと思います。
12年前に九州にはじめて来た時、人里に素晴らしい自然環境が残っているのを見てとても感動しました。ここ数年、九州を何周もしましたが、都市部ではすさまじい勢いで生物の棲家が消えていっています。人間の活動と生物の世界の理想的な共存ラインを、そこで生活している人たちに理論で納得してもらうことはとても難しいでしょう。その地域の客観的な価値を知ってもらうことが、効果的な共存ラインを設定する第一歩だと考えています。