オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

日記

昨日は会議。というか話し合い。水生昆虫の生存に配慮したため池の工法について。とりあえず測量結果が出ないとなんとも、という感じでしたが担当の方が熱心だったのでこれはうまくいくかもという手ごたえ。最終的には農事組合の方々も保全団体の方々もまずまず納得してもらったのではないでしょうか。
こういう場でしばしば出てくる、「虫なんかに配慮してもらっては困る。こちらは生活がかかっている。遊びじゃないのだ。」という発言。堤防の強度は低下させない上で水生昆虫に配慮した工法をします、と繰り返しているのに、なかなか納得してもらえない。
これって、貴重な生物だから採るなと言ったり、貴重な生物の生息地だから一切改変をするな、と言ったり、そういう小手先の対策が「これまでの生物の保全」であったことの弊害だと、私は思うんですよね。環境の開発と生物の保全が対立したら、特に人里では何も進みません。貴重な生物が生息していたらその周りの人が損をするというシステムはなんとも・・。
現在の技術をもってすれば環境の開発と生物の保全はかなり両立できるのだ、ということを知ってもらいたいです。そのためには生活史の研究や土木技術の研究がもっと必要なのでしょう。あとは行政的なバックアップ。特にお金。