オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

日記

新年早々同定ミスを全世界に発信してしまいましたがそんなことにもメゲズに昨日は一日中野外でした。水温は6度でもプロフェッショナルなお二方に手伝っていただいたので調査自体はとてもスムーズに成功しました。大感謝です。調査によりここはものすごく良い環境であることがわかりました。そしてこのものすごく良い環境が今月中に失われることがわかっているので、調査後は暗い気持ちになりました。
一昨年に川が溢れなければ改修されることもなかったのだけど、家が沈んだりしているからどうにかしろと言われればもうどうしようもない。可能な限りの配慮はしてもらっているのですが、この環境が保全されるわけではない。同じようにはならない。開発と生物保全の両立はある程度可能、とか自分で言ってるけど両立できない場合も多いです。
今回採集できた重要種は5種類。せめて4種類は生き残って欲しいです。とりあえず採ったうちの半分は取水口付近に放流して、残りの半分は研究所に持ち帰り。工事後の3月末に放流しよう。
工事では三面コンクリは避けてもらって、さらに浚渫した表層土を乾燥しないよう保管し、再度底面に戻すという提案を受け入れてもらったので、環境が早く回復することを祈るばかり。氾濫原性の生物なんだから頑張って撹乱後に増えてほしい。
ああ新年早々あまり楽しくない話題だ。あまり長く続ける職業ではないのかもしれない。無邪気に蟲や魚を採って暮らしていたい。とか言ってる場合でもないのがつらい。今年はもう一つコバンムシの棲むため池も改修されるんですよね。はー・・