オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

論文

Sato, T., Egusa, T., Fukushima, K., Oda, T., Ohte, N., Tokuchi, N., Watanabe, K., Kanaiwa, M., Murakami, I., Lafferty, K. D. (2012) Nematomorph parasites indirectly alter the food web and ecosystem function of streams through behavioural manipulation of their cricket hosts. Ecology Letters: doi:10.1111/j.1461-0248.2012.01798.x
今月出ていた論文です。前に紹介した論文の続報ということになるでしょうか。非常にわかりやすい解説が京都大学のウェブサイトで紹介されているので、興味ある方はそちらを読まれればよいかと→「寄生者(ハリガネムシ類)が改変する森林−河川生態系(リンク)」
キモイので有名なあのハリガネムシが、実は森林と河川をつないでいただけではなく、河川の生態系の成立様式にも非常に重要な役割を担っていたことを、大規模操作実験を行って証明したすごい研究です。
著者のサトウさんは実は私と同学年で、同じく淡水魚を対象に研究していたことから、学部生の頃から微妙に知り合いなわけですが、研究会の夜などでのOFFっぷりと、研究界での論文上でのONっぷりの差が素晴らしく、とても尊敬しています。今後のさらなる活躍を楽しみにしています!