オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

日記

本日は県内某所での湿地帯調査。色々と発見のある調査でしたが、さらに詳細に調べる必要がありそう。

こんな水路がまだ残っていたとは。久しぶりに水路をみてハフーンとうなってしまいました。
さて、ハフーンとか言って帰ってきてからネットの海を泳いでいたところ、湿地帯外来種・ヒガタアシSpartina alternifloraが話題になっていることに気づきました(←遅い・・)。環境省も注意喚起文を公開しています→「近年、定着が確認されたスパルティナ・アルテルニフロラに関する情報(PDF)」
国内では今のところ愛知県と熊本県で生育が確認されているようで、愛知県では本格的に対策をとりはじめたもようです。
愛知県→http://www.pref.aichi.jp/kankyo/sizen-ka/shizen/gairai/higataashi_hp.html
豊橋市http://www.city.toyohashi.aichi.jp/kankyo_hozen/gairai/spartina.html
緊急雇用対策→http://kyusaku.jp/d17950192.html
熊本県では白川、坪井川、大野川の河口で確認されているということで、すなわち有明海八代海です。この植物、資料を見れば見るほど何やらヤバイ雰囲気を感じさせます。これは早めに手を打った方が良いのではないかと思います。ネットの海を波乗りした感じでは、熊本県ではまだきちんとした行政的対策がなされていないのでは?熊本日日新聞に記事が出ていましたが(「外来植物から干潟守れ 第二高生物部が駆除研究(リンク)」)、愛知県と比較して危機感が薄いような気がします。高校生にはがんばってもらいたいですが、有明海で増えたら大変なことですから、高校生だけに任せておくというのは問題です。
行政内部にいると感じますが、おそらく特定外来種(国のお墨付き)になっていないというところで、いきなり県レベルでは手を出しずらいのだろうと思います。国の方で緊急指定するとか何とかして、県レベルで動けるような枠組みを早急に作ったほうが良いでしょう。とりあえず上記の熊日の記事でノンキなコメント↓
外来種は広がる前に対処することが大切。データは、河川を管理する行政が駆除する際にも参考になるのではないか」
を出してる環○省九州地方環境事務所(所在地熊本)にはちゃんと実効性のある対策を行ってもらいたいです。
そうそう、それから種子で分散する可能性もあることから、干潟で調査をする研究者や学生は自分が分散経路にならないように注意することも必要です。