オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

日記

本日はデスクワーク。ひとつ、論文を書き始めることにしました。で、楽しく論文書いてると、電話、中断。気を取り直して再開すると電話、中断。。平日はなかなか難しい。。
昆虫分類学を専攻する大学院生aleocharaさんのブログ記事を見ていたら、「同定できることの重要性、言い換えれば分類学の大切さだ。」という一文があり、なんで大切かということが後半にさらっと書いてありました(リンク)。たしかに、これは同じように思うことがあります。ここ数年、私がアンテナ張っている河川分野では工学系の研究者が生物の研究をしているのを多く見かけますが、同定が??という論文はちらほらあります(もちろんちゃんとしている研究は多いです)。生物多様性ブームにのって、生物分類を勉強していない研究者が生物を扱う研究を始め出しているということなんですが、結構本気で、図鑑を見ればすべての種が同定できると思っている方や、結構本気で全く同定できていないことに気づいていない方が、教員レベルでも見受けられます。
昔はそんなのを見ていても、こんなんじゃ生物の研究者には受け入れられないですよねぇ、と冷笑していただけだったのですが、現職場に来て気づいたのですが、行政の方は「専門家」としてひとくくりにしているので、こういう「専門家」の意見も結構真に受けてるのではないか、ということに気づいて、実は深刻な問題なのではないかと思ったりもしています。
ついでにこれとは似たような別の話ですが、先日某行政発注系調査報告書を見ていたら、カネヒラ雄の写真に、ニッポンバラタナゴというテロップがビシィと入っていて泣きそうになりました。はからずも希少種にグレードアップしているので良かった?のかもしれませんが、これ逆だったらいないことになってるわけで、あれ誰がチェックしたのか気になります。。生物の種同定は大事。私も過去やらかしまくっているので人のことは言えませんが、今後も真摯に努力していきたいと思いを新たにしました。