オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

日記

本日は定例野外調査。ついでにちょっと応接室展示水槽用魚類の調達をかねて秘蔵ポイントの巡回。天気もよくてたいへんよかったです。

一年ぶりの秘蔵ポイント。浚渫されたのですが有識者が色々意見してくれて工夫されたので回復が超早いです。少し気を使うだけで浚渫もできて魚も減らないっていうのは十分可能です。このあたりマニュアル化を進めないといけません。浚渫の小わざ的な。

ヤリタナゴTanakia lanceolata。尻ビレはとても赤い。雌の様子などからもすでに産卵期に突入している模様。

カゼトゲタナゴRhodeus smithii。いつみてもうつくしい・・。こちらもすでに産卵期に入っているようです。

オンガスジシマドジョウCobitis striata fuchigamii。これは超大型個体!こちらは産卵期はまだです。やっぱり模様は明るい茶色という感じ。

カマツカPseudogobio esocinusとドンコOdontobutis obscura。地元のおっさんに一緒くたにハゼと呼ばれていることが多い御二方。カマツカとドンコそんなに似てますかね。

ギンブナCarassius langsdorfii。独断と偏見でギンブナ。異論は認めない。

ヨシノボリ属の一種Rhinogobius sp.。日本最高の図鑑を使っても同定できないので未記載種かもしれない。しかしきれいな色ですね。
このほか、オイカワ、ヌマムツ、イトモロコなど。あとなぜかチャイロマメゲンゴロウがたくさんいました。川で採ったのはじめてかも。ということで久しぶりに魚とりを満喫しました。九州北部の川はほんと素晴らしい。人類が絶滅するより前に絶えさせてはなりません。微力ながら魚たちのために努力してきたいと思っています。
とはいえ今年は科研費不採択で調査費もほとんどないしあんまり野外に行けない予定。まあ仕方ない。来年の申請書を磨きつつ論文など書いたりしたいと思います。