オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

日記

今日は某県某川において数年継続して行っている恒例の観察会。年間3回行っているシリーズ講習会です。実際に川に行って採集し、底生動物による水質評価と魚類による環境評価を行うというものでした。天気もよくて色々と採れて評価もきちんとできて良かったです。

1地点目にて、コイ。体高が高くて薄っぺらく、典型的な養殖系統とみました。フナとコイは似ていますが口髭があるのが、コイです、とお決まりの説明を行いました。さらに言えば背鰭基底が長いのと鱗が黒く縁取られて網目状に見える、というのも区別点としては有効でしょうか。

2地点目にて、左上からオイカワ、ムギツク、カマツカ、右はイトモロコ。この県ではムギツク、カマツカ、イトモロコはすべてレッドリスト掲載種です。えー!?と思う方もいるかもしれませんが、この県の川の調査をしていればうなずけるでしょう。この県ではカマツカが絶滅した河川すらありますから。したがってこの3種の状況はこの川では重要な環境の指標となります。

気になるフナも採れました。でかい、のはまあでかいのですがその体型が独特。

背鰭。うーむ・・気になる・・。しかしフナは偉い人たちの研究が終わるまで手をつけないことにします。

ヤギ。土手の雑草を処理するという仕事に従事していました。顔にオナモミがたくさんついています。ちなみにヤギ除草は最近各地で行われているようですが、逃げ出さないように注意しないといけません。野生化したヤギは在来の植生を食い荒らし生態系を破壊するからであります。