オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

日記

生きてます。。
ニュースでナイルパーチアリゲーターガー特定外来生物に指定される見込みというのをやっていました(こことかここ)。特定外来生物外来生物法(リンク)に基づいて指定され、指定されると無許可での飼育や生きたままの運搬、放流等が禁止されます。また、違反すると罰則もついてくる厳しいものとなっています。概要はこちら(リンク)。
個人的にずっと魚の飼育が趣味でもあったので、何でもかんでも規制というのは残念なことです。ただその一方で生態系保全にかんする仕事もしていますと、侵略的な外来生物が与える影響のひどさも実感します。そういうことを考えるとある程度の規制もやむを得ないという気持ちもあります。
今回候補になっているナイルパーチアリゲーターガーについては国内での定着事例はなく、言わば予防的な観点からの指定と言えるでしょう。外来生物法ができて以降も実際のところブラックバスの密放流は行われ続けていますし、ガー類の逸出はしばしばニュースになっていました。業界、特に今回は観賞魚業界ですが、きちんと組織的に外来種問題に正面から取り組み、逸出の問題についてきちんと啓発をしていくべき時期に来ていると思われます。社会的に生態系保全外来種に対する意識が高まっている現状では、「悪役」にされたら飼育趣味そのものが規制されかねません。


ということで遠賀川で2014年に捕獲されたアリゲーターガー。こんなのが出てしまっている現状では、飼育禁止しろ、という世の中の声に対して、反論するのは困難でしょう。飼育趣味業界全体の意識改革が求められると思います。