オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

日記

九州北部もひどい雨でした。無事にしていますが、色々と各地で災害が起こっているようで心配です。特別警報も解除されWEB上の観測データから水位の低下も確認できたので、付近の川の様子を見にいきました。水が引いた直後に河川敷に魚が残されているのか、残されていればどのような種類、状況なのかを知りたかったからです。なお、ここは何度も行っている川で水の引き方や上流の様子、護岸の状況などもよく知っているので近づきましたが、これほどの雨の直後は通常は川に近づくべきではありません。

このような感じ。ここは護岸も完全ですし流速もそれほど出ない地点なのでかなり安全と思われます。高水敷の舗装道路の上には水がたまっており、案の定逃げ遅れた湿地帯生物がたくさんいました。

タモ網一すくいでこんな感じです。残念ながら酸欠により死んでいる個体も多かったですが、生きている個体も多くいました。以下採れた魚。

ギンブナ。最大個体。これ以下の小型個体はものすごく多数。

コイ。最大個体。これ以下の小型個体が少々。

カネヒラ。この死体1匹だけでした。

イカワ。最大個体。小型個体は多数。

カマツカ!最大個体。小型個体は多数。死んでる個体も多かったです。

ムギツク。確認できたのは2個体のみ。

モツゴ。確認できたのは5個体のみ。

イトモロコ。最大個体。小型個体は多数。

タモロコ。この1個体だけでした。

ナマズ。もう少し大きい個体もいました。10〜20個体程度。

ミナミメダカ。最大個体。小型個体は多数。

オオクチバス。この4個体だけでした。

ドンコ。この1個体だけでした。

トウヨシノボリ?この1個体だけでした。

おまけのテナガエビ

おまけのハイイロゲンゴロウ幼虫。

おまけのコシマゲンゴロウ

おまけのアジアカブトエビ(?)。ミナミヌマエビ(?)、チビゲンゴロウ、ハイイロチビミズムシ(?)などを確認することができました。適当にタモですくって見ただけで、とても全部は確認していませんが、かなり色々な魚がこうした水たまりに取り残されているのがわかりました。
自然現象で陸地に取り残された野生生物を本来助けるべきではありませんが、一方でここは人工護岸であったがために取り残されたともとれます。しかしまたまた一方で、こうした魚類を頼りに生きている哺乳類や鳥類もいるかもしれません。ということで捕まえた個体だけは川に逃がして、後は放っておきました。今宵はこの場所で哺乳類等による魚パーティーが開催されていることでしょう。大きな災害は野生生物にとっても大きなインパクトを与えるのでしょうね。