オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

グッピー

言わずと知れた有名熱帯魚のグッピーですが、周年温暖な南西諸島では各島で外来種として定着しています。九州本土は気温が低くなるので低温に弱いグッピーは冬には死んでしまうために普通にはみられませんが、湧水や温泉のある場所では局地的に定着しています。そういう意味で九州本土では侵略性が高い種とは言えないかもしれませんが、そうした環境に特有の未知の生態系を損壊している可能性もあり、何らかの悪影響はあるかもしれません。ただ定着している場所ではものすごい個体数がみられ、現実的に根絶は絶望的です。

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上、4枚とも同所で採集されたオスです。グッピーと言えば様々な品種改良個体が知られており、放流されるのはおそらくそうしたものだと思いますが、野生化したグッピーの体色はどれも比較的よく似た、野生種に近い色彩になります。それでもカラーパターンは色々で、どうやってこうした配色が決まるのかは興味深いところです。すでに研究例があるのかもしりませんが、このあたりは私は詳しくありません。眺めていると、きれいです。

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こちらはメスです。メスは尻鰭の形がオスとは大きく異なるので区別は簡単ですが、そもそも色もありません。飼っている熱帯魚をその辺に放流することは、即、外来種問題につながります。一度飼育をしたら最後まで責任をもって飼育しましょう。