オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

日記

福岡県某所での湿地帯調査でした。暑かったです。

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コオイムシがいました。卵をたくさん背負っているコオイムシのオス。「子負い虫」の名前はこの生態に由来します。メスはオスの背中に卵をうみつけて、オスは孵化するまで世話をします。タガメの仲間なので少しタガメに似ていますが、だいぶ小さいです。

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背負ってない個体はこんな感じ。翅に生むわけなので卵がある時は空を飛べません。つまりこの個体は空を飛ぶことができるはずです。

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コガムシの卵のうもありました。この中に70~80個の卵が入っています。水面に浮いており、必ず何らかの葉を巻き付けます。尖った角みたいな部分は呼吸の補助に関連すると考えられています。しばらくすると卵のうを突き破って幼虫が出てきます。

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少し場所を変えて砂浜に行きました。何やら蛾がたくさんいましたが、守備範囲外なので名前はわかりません。良い海浜なので良い蛾かもしれません・・

→ワモンノメイガではないかとご教示いただきました。海浜から町まで見られるすごい蛾だそうです。。調べてみたいと思います。どうもありがとうございました!

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イヌと思われる生物の骨がちらばっていました。どういう経緯が何があったのでしょうか。

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同行していただいた某氏のご案内により、ビョウブガイの殻を拾うことができました!この秘密ポイントでは毎年死殻が打ちあがるそうです。福岡県内では絶滅した可能性が高いとされており、これらの殻もかなり古いので可能性は低そうですが、いつか生きた個体を見てみたいものです。40年ほど前までたくさんいたものが絶滅してしまったという話は、枚挙にいとまがありませんが、これもその一例で、なんとも残念なことです。