オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

日記

引き続き調査したりなんたりかんたりしながら湿地帯中心に暮らしています。今日は福岡県内の川で調査です。

ゴマフエダイ!とあるA川の河口からほど近い場所にて。いるかも~と思って網を入れたら狙い通り採れました。美しい!!

こちらは別のB川にて、またもやゴマフエダイ!上のより少し小さいです。

さらに別のC川にて、またもやゴマフエダイ!!さらに小さいです。

20年前は間違いなく、こんな風にはいなかったと思います。実は福岡県内の河川ではおそらく2010年頃がもっとも古い確認例で、その後も時折情報はあったものの、標本に基づく初記録は2022年になってからです。今後、気候変動の影響で増えてくるのかもしれません。とはいえ、まだまだ越冬ができるほどではないのは間違いなく、現時点ではいわゆる「死滅回遊」の状況にあるものと思われます。なお、福岡県での標本に基づく初記録の論文はこちら↓

松島宏太・小山彰彦・中島 淳(2022)福岡県におけるゴマフエダイの標本に基づく初記録.ニッチェ・ライフ,10:11-12. (PDF

 

ということでこちらが冒頭の個体を採集したA川の風景。写真左の岩の横を蹴ったらタモ網に入りました。今日は良く晴れていて、南西諸島で採集しているかのような錯覚にも陥り、楽しかったです。

今日は4河川で調査して3河川で採れたので、ひょっとしてゴマフエダイの当たり年なのかもしれません。ということで福岡県内で見かけた方、こっそり情報ください。ゴマフエダイに限らず、ユゴイやテングヨウジなどなど、こうした南方系回遊魚類の情報を集めています。劇的に人為的に気候が変動している状況なので、何か将来につながるデータになるかもしれないと思っています。よろしくお願いします。